電子デバイス産業新聞(旧半導体産業新聞)
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第95回

日本アイ・ディー・ティー合同会社 社長 迫間幸介氏


世界No.1製品の拡大に注力
新規顧客への認知向上を重視

2014/10/17

―― 2014年8月1日付で現職に就任されました。ご略歴と抱負を。
日本アイ・ディー・ティー合同会社 社長 迫間幸介氏
 迫間 1985年にインテル・ジャパンに入社し1年ほど在籍した後、86年にLSIロジックに入社した。以来、ASIC技術部(デザインセンター・FAE)部長やASIC営業・技術部長などを務め、09年からは日本地区カントリー・マネージャー、代表取締役に就任した。サーバー/ストレージ・エンタープライズ製品に使われるASIC/ASSP/ボードや、HDD/SSDビジネスなど、同社が扱ってきた製品のほぼすべてに携わっている。
 IDTの製品は、例えばボードやシステムを組んだ後、ここの機能をチューンアップしたいからリタイマーを搭載しよう、というように、仕上げの段階で効果的に用いられる製品がメーンだ。この点がLSIの製品とは異なり、学ぶべきことは多いが、ユーザーは同じだ。IDTの製品は、プロモーションを積極的に行って広く知っていただくことが第一と捉えており、これまでの経験が十分に活かせると考えている。

―― 全社で新戦略を進めています。
 迫間 14年2月にグレゴリー・ウォーターがCEOに就任した。彼の戦略は(1)4G Infrastructure、(2)Network Communications、(3)High Performance Computing、(4)Power Managementの4分野で次世代の事業の柱を育てていくことだ。例えば、(1)ではラピッドIO、RF、タイミング製品の拡販や、エンタープライズ機器のバックプレーン上の信号クオリティーを上げるためのインターコネクト製品など、総合的なソリューション提案、販売展開をしていく考えだ。
 IDTはタイミングやメモリーインターフェース、シリアルスイッチIOについてはすでに世界No.1だ。そのポジションはキープしつつ、今後市場成長が期待されるワイヤレスパワー、パワーマネジメントIC、DDR4、RFプロダクトについても注力していく。4G/LTE、サーバー、モバイルコンシューマー系のユーザー向けに展開し、これら市場を深掘りしていく。現状、サーバーやネットワーク系でラピッドIOはNo.1だが、スイッチ/リタイマーなどはまだトップではない、というように、IDTで扱う数多くの製品を注力市場のなかでそれぞれシェアアップしていく。

―― 日本市場の戦略を。
 迫間 日本では新規顧客の開拓とプロモーション強化を図る。例えば東京、大阪、名古屋、福岡などの都市でセミナーを開催し、「クロックタイミングが欲しい=IDTに頼もう」と、すぐに製品と当社がつながるようなブランディング戦略を進めていく。
 日本には数多くの中小企業が存在し、彼らが産業を支えている。当社のホームページでは、必要なコンフィグレーションをWeb上で登録すれば、その場でデータシートが提供されるし、サンプルも1週間程度で届く。さらに、その情報を営業側からサポートしている。こうした仕組みを認知させ、多くのお客様に使っていただきたい。このためにセミナーを開催し、専門商社と一緒に新規顧客を開拓していく計画だ。
 既存顧客に対してはサービス品質の向上を図っていく。例えばハイエンドのプロダクトには当社のクロックジェネレーター「VersaClock 3」が搭載されているが、さらに低ジッター化した後継の「VersaClock 5」を継続していただけるよう、またIDTの製品を使うと低消費電力、省スペース、設計時間の短縮化が図れ、ボードのクオリティーが上げられることなどを積極的に提案し、既存顧客にも当社製品の幅広さを理解していただけるような営業活動を展開していく。


(聞き手・本紙編集部)
(本紙2014年10月15日号1面 掲載)

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