商業施設新聞
新聞・情報紙誌のご案内出版物のご案内広告掲載のご案内セミナー/イベントのご案内
シェア
Clip to Evernote
このエントリーをはてなブックマークに追加
第492回

(株)つぼ八 代表取締役社長 塩野入稔氏


商社マンから居酒屋社長へ
3年目の苦境を乗り越え、飛躍

2015/8/25

㈱つぼ八 代表取締役社長 塩野入稔氏
居酒屋「つぼ八」をメーンに、焼き肉専門店「伊藤課長」、牛タン専門店「ささ川」など、親会社の日鉄住金物産㈱から調達する良質な肉を活用した日常食業態も展開し、日本全国に多くのファンを持つ居酒屋大手の㈱つぼ八。今回は、つぼ八の6代目代表取締役社長を務める塩野入稔氏に、プロフィールや社長に就いてから苦労したことなどを伺った。

――塩野入社長のプロフィールを教えてください。

塩野入 私は埼玉県で生まれ育ち、京都大学文学部を卒業後、1979年4月に総合商社の伊藤萬㈱(現・日鉄住金物産)に入社しました。2003年4月に食品第一部長、05年6月に執行役員を経験し、07年3月に執行役員を退任し、㈱つぼ八に執行役員副社長として就任しました。同年6月には取締役執行役員副社長となり、08年6月につぼ八6代目となる代表取締役社長に就任し現在に至っています。

――現在、6代目代表取締役社長を務めるつぼ八の沿革を教えてください。

塩野入 73年3月に創業者の石井誠二氏が北海道・琴似町で「つぼ八」を創業し、坪数わずか8坪の店からスタートしました。その後、道内でフランチャイズ(FC)展開を開始し、9年後にはFCで50店の出店を達成しました。82年に全国展開に乗り出す際、伊藤萬(現・日鉄住金物産)と合弁で、全国展開の拠点として㈱つぼ八を設立しました。現在は、日鉄住金物産の食糧事業本部の加工食品部と連携し、メーンの居酒屋業態はもちろん、日常食業態などの拡大にも努めております。

――ご趣味は。

塩野入 趣味としては、オーナー総会後やプライベートでゴルフをしています。また、愛犬の散歩や読書、歌謡曲など音楽鑑賞も日課としています。高校時代はラグビー、大学時代以降は野球の投手をしていたこともあり、今でもテレビで野球やラグビーを観戦しています。

――社長に就いてから苦労したことは。

塩野入 就任3年目の11年、東日本大震災が発生し、震災の影響で東北や北関東の20店近い店舗が、長くて1年以上営業停止を余儀なくされた上、閉店した店舗の除却費も発生し、大赤字となりました。
 しかし、3年目の苦境を乗り切ったおかげで、4年目、5年目は黒字を確保し、2年間で就任時からの赤字以上に業績を回復させることができました。

――各業態の今後の出店計画は。

ささ川⇒牛タン専門店「ささ川」など近年は日常食業態の拡大にも努めている
ささ川⇒牛タン専門店「ささ川」など
近年は日常食業態の拡大にも努めている
塩野入 15年度はつぼ八で9店(うちFC5店)、伊藤課長で10店(同8店)、ささ川で2店を計画しています。中でも新業態のささ川は、8月に既存のつぼ八琴似店(札幌市西区)を減坪した場所に併設した琴似店をオープンしました。また9月中旬には、北海道内のSCのレストラン区画でのオープンを予定しています。今秋以降にはFC加盟募集を開始予定で、15年度の出店数は伸びる見通しです。
 東南アジアへの進出も強化しており、15年度はマレーシア、インドネシア、シンガポールにつぼ八を各1店、タイにつぼ八2店、伊藤課長1店の出店を計画しています。


(聞き手・玄行力記者)

▼つぼ八
〒104-0055 東京都中央区豊海町5-1、Tel.03-3532-3117
http://www.tsubohachi.jp/
設立=1982年4月、資本金=5億円、代表者=代表取締役社長 塩野入稔氏
サイト内検索