商業施設新聞
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No.571

活躍の場を広げる“ゆるキャラ”


今村 香里

2016/8/30

 初代ゆるキャラグランプリが開催されて早6年。ひこにゃん、くまもん、バリィさんなどグランプリに輝いたゆるキャラは、全国的に知名度が飛躍的に上昇した。今では、地方の各イベントで様々なゆるキャラが活躍している。休日に訪れるショッピングセンター(SC)のイベントブースでもよく見かけるようになった。

 様々な商業施設を取材する中で、ゆるキャラたちに出会う機会も増えた。報道陣向けの施設概要を発表する記者会見でも、企業や出店する地域をPRするキャラクターが同席する場合もあるなど、重苦しくなりがちな記者会見の場を和ませてくれる存在だ。特に、商業施設のオープニング式典の際には必ずといっていいほど、施設の関係者らがテープカットをする傍らでゆるキャラ達が花を添えている。

オープン後も施設内広場でサービスする、パパたこ&時のわらし
オープン後も施設内広場でサービスする、
パパたこ&時のわらし
 2016年2月26日は、「ピオレ明石」(兵庫県明石市)のグランドオープンだった。旧ステーションプラザ明石をリニューアルした駅ナカ商業施設で、年配の人の利用頻度が高かった施設を、30~40代の女性をメーンに男性、学生、ファミリーなど幅広い集客を見込めるSCに刷新した。また、20代の女性や働く女性を戦略ターゲットに設定し、館のリフレッシュを図ったほか、カフェを多く導入するなど、ゆっくり過ごせる明石の玄関口にふさわしいSCとなっている。

BiVi土山の式典では、播磨町のキャラクターのいせきくん&やよいちゃんが登場
BiVi土山の式典では、播磨町のキャラクターの
いせきくん&やよいちゃんが登場
 オープニングの式典の際は、明石市のマスコットキャラクター「パパたこ」と「時のわらし」が登場。オープン後も中央の広場で、訪れた人と写真を撮るなどサービス精神を発揮していた。

 このほか、今年は「和歌山ミオ 北館」(和歌山市)、「BiVi土山」(兵庫県播磨町)のオープンでも、ゆるキャラが出迎えてくれた。「和歌山ミオ 北館」のオープン時には、JR和歌山線のキャラクター「わっふる」をはじめ、4体ものゆるキャラが勢揃いし、賑やかなオープンとなった。

 ゆるキャラは、一時程のブームは去ったかもしれないが、まだまだ活躍の場が広がりそうである。今年のゆるキャラグランプリも個人的にとても楽しみにしている。
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