商業施設新聞
新聞情報紙のご案内・ご購読 書籍のご案内・ご購入 セミナー/イベントのご案内 広告のご案内
No.591

2017年であいつとおさらば


若山 智令

2017/1/24

 毎年、年末になると新年から何か新しいことを始めたいと思うのだが、なかなか続かない。出勤前にランニングをしようと買ったウエアは、いまや寝巻となって大活躍中であるし、シューズは紐すら通していない。また、余裕を持って行動できるよう起床時間を1時間早くしたが、結局家を出る時間は以前と一緒だったりとうまくいっていない。だが2017年、ついにあいつとおさらばできそうである。それはタバコ。なぜなら私はアイコスを手に入れたのだ。以前、このコラムで「喫煙者の独り言」と題したものを書いた。世界禁煙デーがなんたらかんたらと記したが、もうあの時の私ではない。

アイコスを使って禁煙を成し遂げたい
アイコスを使って禁煙を成し遂げたい
 最初に言っておくと、アイコスが禁煙補助の商品でないことは理解している。タバコの代わりになるヒートスティックには、微量ではあるが従来のタバコと同様タールやニコチンが含まれているらしく、理論上はタバコと同じ成分のものを摂取しているため禁煙のためのツールにはならないと思う。私もアイコスを手にする以前は、そこまで変わらないだろうと思っていたが、いざ使用してみるとその違いに驚いた。

 ここからは個人的な感想になるが、最も優秀だと感じるのは何といってもニオイだ。タバコ独特のニオイがしないため、周りへの影響も少しは緩和できているのではないかと思う。火でタバコの葉を燃やすのではなく、葉を加熱しているため灰も出ない。また、電子タバコで感じるような吸っているとき、吸ったあとの物足りなさのようなものもなく、いきなり切り替えてみても満足度は高い。

 2番目は、使用するのが少し面倒だという点が逆に利点であると思う。タバコであれば立て続けに吸うことができるが、アイコスは充電式であるため、1本吸うごとに何分間か充電しなくてはならない。こうなると、吸いたいという気持ちが抑制され、結果的に本数が減る。あくまで個人的な感想だが。

 アイコスを使用し始めて1カ月ほど経つが、意識せずとも徐々に効果が出てきているように思う。以前ほど吸いたいと思うことも少なくなっているし、確実に吸う本数は減っている。ましてや、20年の東京五輪に向け、健康増進法改正案で飲食店は原則禁煙とする法案も提出される見通しである。今、この流れに乗ってタバコをやめなければ、いつやめるんだ。

 今年で34歳になる。そろそろ健康にも気をつかわなければならない年齢になった。2017年は禁煙し、ランニングをスタートして継続させ、朝も余裕を持った時間配分の習慣を身につけたい。より良い仕事をするために。
サイト内検索