電子デバイス産業新聞(旧半導体産業新聞)
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オキツモ


耐熱SRを開発 車載用基板に展開

2017/5/26

:車載向けの高耐熱性ソルダーレジストインキで製造した基板
車載向けの高耐熱性ソルダーレジストインキで
製造した基板
 オキツモ(株)(三重県名張市蔵持町芝出1109-7、Tel.0595-63-9095)は、耐熱塗料の製造販売メーカーで、二輪や四輪自動車のマフラー向け耐熱塗料市場ではトップシェアを誇る。その優れた耐熱塗料の知見や熱コントロール技術を活かして、約4年前からプリント配線板用の耐熱ソルダーレジスト(SR)インキ「TAINEX」の開発に着手、1年前からLED基板向けに白色耐熱SRインキの出荷を開始している。市場参入にあたってはFPCメーカーの山下マテリアル(株)(東京都品川区)と協業で行った。

 今回の展示会では、この耐熱SRインキ各種を出展する。特に、車載用に照準を定めた「HRS-2-6シリーズ」を中心に来場者にアピールする。同製品は、車載用リジッド基板向けに開発され、150℃の高温環境にも耐えられる。促進耐熱試験(150℃/1000時間)ならびに冷熱サイクル試験(マイナス65℃~150℃/3000サイクル)の結果は良好で、いずれも基板にクラックや電気的特性の大きな熱劣化は見られない。また、レジストのカラーは、基本的な緑色に加え黒色もラインアップした。出展ブース内では、試験後の基板の信頼性をアピールするため、来場者に拡大鏡などによる実際の試験基板の確認なども提供する予定だ。

 同社のTAINEX製品では、特に高信頼性や耐熱性が要求される車載向けの「6シリーズ」以外にも、FPC向けの5シリーズも展示する。同製品は、FPCに塗布後、折り曲げた状態で150℃/1000時間の加熱後もクラックが発生しない。さらには、LED基板用途向けの高い光反射率の白色SRインキも紹介する。このほか、同社が展開する耐熱塗料などの機能性塗料も展示する予定。出展ブースは、東7ホール PWB主材料・絶縁材料コーナー 7B-44。

(本紙2017年5月25日号5面 掲載)

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