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第249回

マキシム・ジャパン(株) 代表取締役社長 山崎眞一郎氏


販売代理店との連携を強化
車載・FA拡大へスピード重視

2017/11/24

マキシム・ジャパン(株) 代表取締役社長 山崎眞一郎氏
 マキシム・インテグレーテッド(米カリフォルニア州、日本法人=東京都品川区大崎1-6-4、Tel.03-6893-6600)は、8月1日付でマキシム・ジャパン(株)の代表取締役社長および米国本社のバイス・プレジデントに山崎眞一郎氏が就任する人事を発表した。山崎氏に現在の取り組みや今後の展望を聞いた。

―― 外資系半導体メーカー一筋のご経歴ですね。
 山崎 1981年に日本テキサス・インスツルメンツに入社して27年在籍し、その間に営業やマーケティング、製品の事業部や設計開発など一連の事業に携わった。ダラス本社に1年いたこともある。2008年にインターナショナル・レクティファイヤー(IR)に移籍し、実質的に日本代表を務めたが、IR買収に伴って15年にインフィニオンに入社し、インダストリアル事業の本部長などを務めた。

―― マキシムの印象は。
 山崎 外から見ていた時は「特定分野に強い技術会社」という印象を持っていたが、入社すると品質やデリバリーに関しても強い企業だということがよく理解できた。加えて、他社に比べて日本市場に対する注目度が高い。
 これを理解したうえで現在、フォーカス分野の顧客とのより深い関係強化、そしてより広い顧客層へのサービス拡大に努めている。なかでも後者に関しては、11月に新たに加わった伯東(株)など契約販売代理店5社に加えて、推奨販売代理店9社への当社の事業説明、製品トレーニング&教育といったアプローチを開始しており、これを定期的に開催して連携強化とカバレッジ拡大に努めていく。

―― フォーカス分野は。
 山崎 まず自動車だ。当社全体で自動車は売上高の20%(17年6月までの直近12カ月実績)を占め、民生、産業、通信&データセンターと並ぶ事業の柱になっており、日本法人では最大セクターだ。
 当社はもともと通信分野に展開してきたインターフェース回路のSerDes技術をADAS(先進運転支援システム)などに展開している。ギガビットマルチメディアシリアルリンク(GMSL)技術として、ノイズに強い高速のサラウンドビューカメラなどに提案している最中だ。

―― 産業用も強化していますね。
 山崎 インダストリー4.0を可能にするFA向けインターフェースに注力している。7月には当社のデュアルIO-Linkトランシーバーのオムロン(株)への採用を発表した。IO-Linkセンサーを活用して保守の削減と稼働時間の増大を実現できるうえ、他のソリューションに比べて消費電力を50%以上削減することが可能だ。
 オープンフィールドネットワークの普及啓蒙に努める日本プロフィバス協会の会員にもなっており、プロフィネットやプロフィバスにおける当社の実力をもっとご理解いただける活動にも注力している。

―― 今後の事業方針について。
 山崎 半導体市場では特定のキードライバーが変貌し、あらゆる市場を見渡さなければ先が読みづらくなった。まずは、裾野がどんどん広がるIoT、そしてEV化が進む自動車分野を強化する。民生分野は特定アプリに特化して、電源回りなどをより深掘りしていく。加えて、ロボットやAI、FAといった分野では、当社製品の良さをまだ十分にお伝えできていないと思っており、認知度向上に努めたい。

―― 日本法人の強化策について。
 山崎 現在70人を擁しており、外資系半導体メーカーのなかでもかなりの陣容を誇っていると自負している。代理店との関係強化と並行して、社内トレーニングを拡充してFAEやデリバリーの質の向上に努め、特に自動車分野では迅速な対応と詳細なデータ提供、採用後のサポート&メンテナンス強化に努めていく。日本企業と一緒に次を切り開くパートナーとして、タイアップ力とスピード感をマキシム日本法人の強みにしていくつもりだ。

(聞き手・編集長 津村明宏/松永新吾記者)
(本紙2017年11月23日号1面 掲載)

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