商業施設新聞
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第129回

JR九州ホテルズ(株) 常務取締役営業本部長 角谷英彦氏


沿線外での開発に注力
博多などで稼働率90%超

2018/5/15

JR九州ホテルズ(株) 常務取締役営業本部長 角谷英彦氏
 JR九州ホテルズ(株)(福岡市博多区博多駅東1-12-23、Tel.092-413-5900)は、JR九州沿線の主要都市を中心に12施設を展開している。近年は、沿線外の出店にも力を入れており、2019年秋には客室数267室で東京・新橋に東京エリア2号店の開業も予定している。一方で、九州エリアにおいても「(仮称)博多駅前二丁目複合ビル」や「熊本駅ビル」への出店を控えている。今後の展開について同社常務取締役営業本部長の角谷英彦氏に話を聞いた。

―― 展開しているブランドを教えてください。
 角谷 当社には、大きく3つのカテゴリーがある。ひとつは、高級感のある内装が特徴的なアッパークラスの宿泊特化型ホテルで、客室料金が平均1万~1万5000円のツインルームを主体にレジャー顧客やビジネスパーソンの利用者が多い「ブラッサム」。次に、九州の主要都市の駅前に出店し、客室料金が6000~1万円のスタンダードクラスのホテルで、シングルルームを主体とした「JR九州ホテル」。そして、大分県別府市と鹿児島県の屋久島に出店し、1泊2食付きで2万円以上するリゾート系のホテルおよび旅館を展開している。

―― 各ホテルの状況は。
 角谷 好調だ。特に、東京都新宿区にある「JR九州ホテルブラッサム新宿」、博多駅にある「JR九州ホテルブラッサム福岡」、「JR九州ホテルブラッサム博多中央」は稼働率が90%を超えている。客層はビジネスとレジャーが5割ずつとなっている。
 近年は、訪日観光客も多くなっており、新宿店は全体の客数の6割、福岡店、博多中央店でも3割を占める。ただ当社として、流行りに流されず、国内外の利用者をバランスよく取り込むため、日本の旅行代理店や海外の予約サイトにバランスよく客室を供給し、コントロールを図っている。
 ADR(平均客室単価)も全体的に上昇傾向にあり、売り上げも伸びている。しかし、需要増加に応じてやみくもに価格を上げることはなく、価格を慎重にコントロールしている。

―― 17年は沖縄にも出店されましたね。
17年6月に開業したJR九州ホテルブラッサム那覇
17年6月に開業した
JR九州ホテルブラッサム那覇
 角谷 17年6月に那覇市の中心地に「JR九州ホテルブラッサム那覇」を開業した。季節によって宿泊客数に波があるが、沖縄の需要の大きさを実感している。利用者はレジャー顧客が中心となるが、立地的な特性からビジネス客も多い。開業から半年間の稼働率は平均70%前後で推移していたが、認知度の向上により1月から3月までで平均80%前後、2月だけだと実績値で稼働率が90%近くまで上昇している。

―― 今後の出店は。
 角谷 良い物件があれば、どんどん出店していきたい。宿泊主体型のブラッサムで展開し、エリアは佐賀県を除き九州の主要都市には出店しているので、JR九州の沿線外への出店にどんどんチャレンジしてきたいと思っている。
 また、すでに着工している「(仮称)博多駅前二丁目複合ビル」には、ブラッサムを基本としたハイクオリティーなホテルを出店する予定だ。
 将来的に、国内では19年秋に開業予定の東京新橋店に次ぐ、本州3棟目、4棟目の出店を目指す。
 一方で、海外進出については、JR九州グループとしてタイ・バンコクでサービスアパートメント事業へ参入しており、東南アジアでの挑戦を続けていきたいと考えている。

(聞き手・ソウル支局長 嚴在漢/北田啓貴記者)
※商業施設新聞2240号(2018年4月17日)(7面)
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