可能な限り国産の新鮮野菜にこだわり、ハンバーガーのパティにも牧草飼育牛のオージービーフ100%を使用するハンバーガーチェーン、フレッシュネスバーガーを展開しているのが、(株)フレッシュネス。今後は一等地への出店も積極的に進める方針だ。今後の展開について豊富なキャリアを持ち、4月に新社長に就任した
紫関修氏(=写真)に伺った。
―― 豊富なキャリアをお持ちです。
紫関 1985年3月に青山学院大学法学部を卒業して、東急グループの東急ホテルチェーンに入社しました。しかし30代を目前にして、バンケット担当の受付を最後に会社を退職し、ボストン大学に入学しました。MBAを取得するためです。MBAを取得した後、94年に今の日本総合研究所の前身であるさくら総合研究所に入社。2年半ほどコンサルタント業務を行い、97年に日本マクドナルド(株)に入社しました。
05年にはゼビオグループの(株)ゴルフパートナーで取締役副社長に就任し、10年にゼビオの執行役員とヴィクトリアの取締役などを兼務しました。そして、昨年3月にフレッシュネスの親会社である(株)ユニマットホールディングに入社し、今年4月にフレッシュネスの社長に就任しました。
―― 同業の日本マクドナルドで8年の経験がありますが。
紫関 藤田田社長が現役であった97年に経営企画の主任待遇で入社しました。当時は年間に450店を出店するという成長期であり、現社長である原田社長とも2年くらいは戦略立案などを一緒に行いました。彼は非常に論理的な人であり、2年間で立てた戦略はこの10年間、筋書き通りに進んでいます。
日本マクドナルドにおける8年間は有意義でした。向こうの戦略が手に取るようにわかりますので、当社が差別化するための参考になります。日本マクドナルドは執行役員手前の経営企画部長の時に外部からの誘いがあり、ゴルフパートナーに入社しましたが、マクドナルドで執行役員をやるのと上場を目指している企業の取締役のどちらかに決めるというときに、給料は下がっても新天地でチャレンジしようと思いました。
―― 4月にフレッシュネスの新社長に就任されました。
紫関 当社は170店を展開しており、既存店の売り上げを常に上げていくことが重要です。創業社長から引き継いだ時点で、フレッシュネスの良さとエッセンスを残しながら成長軌道に乗せるのが私の役目となります。お蔭様で味や品質は評価をいただいているので、この20年間で時代に合わなくなった立地の店舗や30坪未満の小型店の見直しが必要です。今までは出店規模が30坪程度で、一等地への出店はありませんでしたが、認知度を高める意味からも六本木、新宿などの一等地へも出店し、店舗規模も40~50坪の広さで出店したいと思っています。知名度を上げないと地方での展開も難しいため、東京での話題づくりは重要です。
―― 店づくりも変わってきましたね。
4月にオープンした
酒々井プレミアム・アウトレット店
紫関 従来はアーリーアメリカンの雰囲気を持つ店づくりが基本でしたが、場所によってモダンな店づくりも必要となります。また、FCが主体であり、全ての店舗ですぐに禁煙にするのが難しいため、9月下旬にオープン予定の船橋店のように約5坪のテラスを設けた店舗を出店することで両方のニーズに対応することも考えています。10月下旬に横浜のセンター南にオープンするサウスウッド店は、フラワーショップとのコラボレーションとして、店の入り口に花を置いて売り場とする計画です。
当社は、お客様から見るとハンバーガーチェーンというよりもカフェチェーンのイメージが強いため、バーガー&カフェを前面に出すことが重要であり、居心地、感じの良さ、接客、雰囲気などを店づくりの中で訴求していきたいと考えています。また、コールドドリンクにおいても、以前から手絞りであるなど手作りにこだわってきましたが、まだあまり知られていないため、告知を強化することで客層の幅をもっと広げていきたいです。
―― 今後の展開は。
紫関 ここ数年、小規模店や業績の悪い店の閉店を行ったため、店舗数に大きな変化はないものの中身は大きく変わってきました。今後は40~50坪を標準に年間15店ペースの出店を継続し、5年をめどに250店体制を確立する計画です。
(聞き手・副編集長 永松茂和)
▼(株)フレッシュネス
〒107-0062 東京都港区南青山2-13-10、ユニマットアネックスビル5F、
Tel.03-3475-4101
http://www.freshnessburger.co.jp/
設立=1981年6月26日、資本金=1億円、▽代表者=代表取締役社長 紫関修氏