電子デバイス産業新聞(旧半導体産業新聞)
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2016/9/29(2213号)主なヘッドライン
車載コンデンサー、MLCCが搭載拡大狙う
アルミ電解も進化で対抗、長期信頼性の確保が焦点に

 高周波化の加速を背景に、積層セラミックコンデンサー(MLCC)がアルミ電解コンデンサー(アルミ電解コン)に宣戦を布告し、置き換えを狙った歩みを進めている。一方、受けて立つアルミ電解コンも進化を重ね、ハイブリッド型で対抗する。両者が競い合う主戦場となるのが、電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)のモーター制御用電子基板だ。

 EV/HVにおける電装化エリアは、大きく(1)モーター駆動系=インバーター機能を担うパワーデバイス制御用電子基板、(2)ADAS(先進運転支援システム)系、(3)カーナビやカーオーディオなど情報系、(4)ボディー系だ。ボディー系とはエアコンやドア、ライト機能の制御を担うECU(Electronic Control Unit)を指す。
 4系統のうち、(2)(3)はスマートフォンなどモバイル情報端末機器向け技術の延長によって置き換えがほぼ完了した。MLCCがなお貪欲に置き換えを狙うのであれば、(2)における高周波数化で、わずかに残っているアルミ電解コンの置き換えが可能となる。一方、(4)では高電圧仕様を背景に現状が維持され、アルミ電解コンが市場を堅持する。

■MLCCの進撃
 今後、MLCCとアルミ電解コンの主戦場となるのが(1)だ。従来はアルミ電解コンが実現する静電容量帯が必要で、MLCCではその容量帯を十分にカバーできなかった。しかし、高周波化の加速で必要な容量帯が減少し、MLCCでも対応可能になってきた。加えて、制御用電子基板の小型化が加速していることもMLCCの背中を押した。

(以下、本紙2016年9月29日号1面)



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