電子デバイス産業新聞(旧半導体産業新聞)
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2016/10/6(2214号)主なヘッドライン
半導体・IT業界、止まぬ大規模M&A
異業種からの参入が本格化、SBなど国内勢も存在感

 半導体・IT業界がかつてない規模とスピードでM&Aによる大再編時代に突入している。ソフトバンク(SB)やウエスタンデジタル(WD)など異業種による半導体企業買収が目立つほか、高収益体質のアナログ業界も大型買収に沸いている。来るべきIoT時代で主導権を握るため、時間と人的リソースの確保に邁進している。

■SBが3.3兆円投資
 日本勢による買収劇に注目が集まっている。SBは過去最大規模の約3.3兆円を投じてIP世界最大手の英ARMを買収する。ルネサスも3200億円を投じて同業の米インターシルを傘下に取り込む。両社ともIoT市場を見据えたM&A戦略であることを強調しており、新たな成長軌道を描こうとしている。
 将来のAI(人工知能)やビッグデータ時代には、情報を収集して有益な情報を上位のクラウドに送り込む、エッジと呼ばれる多種多様な情報端末や、センサーモジュールなどを搭載した「モノ」が溢れかえる。その機器のコアにARMの低消費電力のSoCを普及させる戦略なのだ。ルネサスもポスト・車載として攻める領域にIoTの世界を展望する。
 さらに、クアルコムがNXPを3兆円規模で買収する交渉に入ったと米国メディアが報じた。成否はまだ定かでないが、実現すれば半導体業界で過去最高額になる可能性がある。

(以下、本紙2016年10月6日号1面)



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