電子デバイス産業新聞(旧半導体産業新聞)
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2016/12/1(2222号)主なヘッドライン
中国の有機EL、パネル工場建設ラッシュ
8工場に総額4兆円投資、スマホ用に6Gライン整備

 2017年以降、スマートフォン(スマホ)各社が有機ELパネルの採用を拡大するとの予測から、中国で有機ELパネル工場の建設ラッシュが始まっている。20年までに8工場の新設と拡張が予定され、投資総額は4兆円を超える勢いだ。有機ELの製造で中国メーカーは後発だが、政府の手厚い資金援助を受けながら、いずれ第6世代(6G)での量産化に成功するだろう。数年後には、液晶に続いて有機ELでも日韓台メーカーを追い込んでくるかもしれない。

 スマホに有機ELを搭載したのは韓国のサムスンが最初。10年から「Galaxy S」シリーズに内製パネルの搭載を始め、すでに7年の実績を持つ。スマホ用有機ELの大規模量産は現在、サムスンの独壇場だ。
 アップルはついに来秋発売のiPhoneに有機ELの搭載を検討し、サムスンからの調達が有力視されている。サムスン自身も生産拡張に8兆ウォン(約7390億円)の投資を推進中。この拡張分だけでスマホ2億~3億台分の供給が可能になるもようだ。サムスンは、17年のスマホ用有機ELの出荷目標を5.5億枚に設定し、自社製スマホに限らず、アップルやファーウェイ、ビーボなどにも供給する。現状の外販比率は30%だが、17年は50%まで拡大する計画だ。

(以下、本紙2016年12月1日号1面)



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