電子デバイス産業新聞(旧半導体産業新聞)
新聞情報紙のご案内・ご購読 書籍のご案内・ご購入 セミナー/イベントのご案内 広告のご案内
2017/5/4(2243号)主なヘッドライン
16年半導体市場、台湾と中国の成長続く
「仮想的垂直統合」が奏功、台湾成功モデルを中国も踏襲

 本紙の集計によると、2016年の半導体市場(IDM/ファブレス/ファンドリー/OSATの合算)は前年比4.2%増の4083億ドルとなった。年前半はスマートフォン(スマホ)など一部最終製品の需要が低迷したものの、年後半からメモリー製品の価格回復に伴い、金額ベースでは一気に回復。比較的高い水準でのプラス成長となった。地域別ではほぼ全地域でプラス成長を記録したが、なかでも中国と台湾が高い伸びを示した。

 15~16年は半導体メーカー同士の合併やM&Aが非常に多く、15年末~16年初頭に買収・合併を完了する大型案件が少なくなかった。NXPセミコンダクターズによるフリースケールセミコンダクタの買収(15年12月完了)、アバゴ・テクノロジーによるブロードコム買収(16年3月)、マイクロチップによるアトメル買収(16年3月)など、いずれも年前半に集中した。また、地域を跨いだ買収もあり、16年実績は純粋な前年比較が難しくなった。
 そうしたなかでも、地域別の動向として台湾、そして中国が業界全体を上回る伸びを示していることは注目に値する。台湾はファンドリー最大手のTSMCを筆頭に、多くの企業がプラス成長を達成。16年は前年比9.9%増と中国を除いて成長率ではトップとなった。また、ファブレス~ファンドリー~OSATと水平分業における3業態すべてを取り揃えており、台湾内で仮想的な垂直統合モデルを構築できていることも他の地域にない大きな強みとなっている。

(以下、本紙2017年5月4日号1面)



◇ 東芝、ロジックも分社化、メモリーにINCJ出資
◇ ソニー、車載カメラ用イメージセンサー、LED点滅を抑制
◇ トヨタ、中国でFCV実証、受容性調査や訴求活動も
◇ BYD、ハンガリー工場 4月初旬に稼働
◇ DSPC、ドコモと実証に成功、LPWAで120台同時接続
◇ アイリスオーヤマ、鳥栖第二工場を増強、LEDラインと倉庫新設
◇ アクセルとKMC、組み込み分野で協業、ソフト開発キット発売
◇ TSMC、レガシーノード拡充、22/12nmを新たに追加
◇ CNEXLabs、MS社などが出資 SSD関連を強化
◇ パワーテック、テラプローブにTOB、マイクロン秋田も買収へ
◇ RITAエレクトロニクス 17年度、3年連続の増収増益へ
◇ 表面技術協会セミナー、先端めっき紹介 5月15日に開催
◇ EIZO、2画面医用モニター新製品、初めてLTPS採用
◇ Nanocoテクノロジー、売上高約5倍に増加、量産採用へ自社工場増強
◇ ETRI、グラフェンを採用、有機ELの透明電極に
◇ インリー、16年度も営業赤字、中国と日本市場を強化
◇ ソーラーワールド、17年出荷は1.3GW超、単結晶Siに特化
◇ エヌ・ピー・シー、PVリサイクル開始、6月に解体ライン設置
◇ 安川電機 16年度、営業利益17%減、決算期を2月に変更
◇ 東京精密、省エネ成果を説明、SEAJ主催講演会で
◇ トリケミカル研究所、台湾に新工場検討を本格化
◇ セントケアやINCJら、新会社へ15億円出資、AIがケアプラン作成
◇ オレゴン州立大学、バイオセンサー開発、涙で病気の兆候を検出
◇ トヨタ自動車、リハビリロボ、レンタル開始へ、下肢の機能回復を支援
◇ 資生堂、化粧品の生産に人型ロボを導入
◇ TDK、映像信号遮断用インダクター新製品、車載カメラ用に量産
◇ ピエゾスタジオ、2.5億円を調達、高速振動子を製品化へ
◇ 竹中工務店、床の振動を低減、圧電セラミックス技術で
サイト内検索