電子デバイス産業新聞(旧半導体産業新聞)
新聞情報紙のご案内・ご購読 書籍のご案内・ご購入 セミナー/イベントのご案内 広告のご案内
2014/11/26(2119号)主なヘッドライン
中国、エコカー販売4倍増、補助金や免税で普及後押し
デバイス需要拡大の契機に

 電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)といったエコカーの販売が中国で大幅に増加している。中国政府が本腰を入れ始めた政策主導のエコカー普及政策が販売を後押ししており、2014年1~9月の累計販売台数は前年同期の6900台から4.3倍の3万台超に拡大した。中国資本と外資の自動車メーカーが競うように、15年からエコカーの現地生産を拡大しようとしている。15年の中国エコカーの製造と販売は10万台の大台に乗る見通しだ。

 中国で最も売れているエコカーはBYD(比亜迪汽車、広東省深セン市)のPHV「QIN(秦)」で、1~9月期に9473台が販売された。2位はチェリー(奇瑞汽車、安徽省蕪湖市)のEV「QQ3」で約5600台、3位は衆泰汽車(浙江省永康市)のEV「知豆E20」で約4450台。中国ではトヨタのプリウスのようなハイブリッド車(HEV)ではなく、政府の補助金を受けられるEVとPHVの販売が圧倒的に多い。
 BYDは13年12月にPHV「秦」を発表し、14年9月には1700台を販売した。販売価格は18.98万元(約353万円)で、同社のEV「e6」よりも4割安い。中央と地方のエコカー補助金計6.65万元(約124万円)を引いた実際の購入費用は12.33万元(約229万円)まで安くなる。9月から始まったエコカー限定の車両税の免税により、さらに1万元(約18万円)以上安い価格で購入できる。中国で販売登録されているエコカーは約150モデルあるが、実に3台に1台が「秦」というくらいの人気だ。

(以下、本紙2014年11月26日号1面)



◇ 16/14nm ファンドリー受注、TSMCが形勢逆転、アップル アロケーション変更か
◇ 船井電機とエクストリリオン、LED光源用いた医療器開発で提携
◇ サンケン電気、米国で8インチ増産、14年末までに5割増
◇ 浜松ホトニクス 15年9月期、設備投資は169億円、MEMS新棟に装置導入
◇ 大泉製作所、タイ工場が本格稼働、自動車用の生産も開始
◇ 国内電子部品メーカー業績 4~9月期、村田など4社が上方修正、スマホ、
  自動車牽引し好調継続
◇ ヤマハ 4~9月期、半導体事業が低迷、上期は大幅な減収減益
◇ 朝日ラバー、流体デバイス NECに納入
◇ LGグループ、半導体事業を再強化、シリコンワークスに統合
◇ 中国スマホ、世界最薄化で競争、オッポなど5mm以下に
◇ レノボ、武漢で生産増強、スマホの買収完了で
◇ AT&S 4~9月期、売上横ばいも増益に、PKG基板投資も順調
◇ NOK 4~9月期、FPCは大幅増益、売上増と原価低減が寄与
◇ 太陽ホールディングス、北九州市に新工場、基板用レジストを増産
◇ UDC 7~9月期、材料売上高が2割減、通期見通しを下方修正
◇ シャープ、高精細IGZO開発、1.5倍の736ppi実現
◇ ソニー、30型4Kパネルの有機ELモニター
◇ 東京エレクトロン 4~9月期、SPE売上高4割増、米国・台湾向けが牽引
◇ ダウ・ケミカル、リソ材料 日本で拡大、i線/KrFで新規受注
◇ SCREENホールディングス 4~9月期、装置需要 伸び悩み、下期は受注回復を予想
◇ 昭和シェル石油 太陽電池事業、7~9月期は減収、出荷低調で利益4割減
◇ 航天机電、内モンゴルに新工場、多結晶インゴットを生産
◇ サンパワー、ACモジュールのソーラー社を買収
サイト内検索