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伸こう福祉会 理事長 足立聖子氏


「国際福祉サミット」11月11~12日に横浜で開催

2013/8/27

足立聖子理事長
足立聖子理事長
 (福)伸こう福祉会(横浜市栄区公田町1020-5、Tel.045-890-6116)は、「国際福祉サミット2013」を11月11~12日の2日間にわたり開催することを発表し、8月下旬からの協賛企業第2次募集について説明した。8月15日からの入場チケットの販売を開始している。
 伸こう福祉会は1999年3月に設立。2013年3月末時点で、神奈川県下を中心に特養ホーム1施設、グループホーム、ショートステイ、デイサービス施設、在宅拠点など30カ所以上、保育園8施設を運営する。4月にはキディ古市場保育園、キディ石川町・横浜、5月に従来型特養とユニット型特養を併設したクロスハート幸・川崎、6月に複合型サービス事業所クロスハート港南・横浜を開設した。また、12年7月には京王ウェルシィステージ(株)から介護付有料老人ホーム「アリスタージュ経堂」(146戸)の運営を受託。12年度の全施設の利用定員数は1450人、スタッフ数は723人、事業活動収入は37億1000万円に上る有力法人である。
 伸こう福祉会の足立聖子理事長は、「伸こう福祉会は、早くから外国人をスタッフとして雇用し、現在は41人、全従業員の5.7%に上っており、外国人から学ぶことが多い。例えば、認知症の入所者には昼夜逆転した暮らしが見受けられる。こうした際、日本では行動パターンやその原因と改善を追求しがちであるが、中国人から、“中国ではまずその老人の足やからだを暖める、それを優先すべき”と指摘され、どんな状況下でも、その人の日々の暮らしのことを思うという、最も重要なことを気付かされた」と語った。さらに、伸こう福祉会創設者で専務理事の片山ます江さんが、世界最大のソーシャル・アントレプレナー(社会起業家)のネットワーク「アショカ」のシニアフェローに選出(12年)されたことから、海外の医療福祉の関係者との交流が増えたという。
 足立理事長は、「伸こう福祉会の『すべてのよきものを人生の先輩たちと後輩たちに捧ぐ』の理念に立ち、国内だけでなく、海外の福祉で働く人々と経験や知識を共有し、サービスの国際化を進めたいと考え、『国際福祉サミット~世界の福祉・日本の福祉~』の開催を立案した」と開催の経緯を説明した。
 国際福祉サミットは、11月11日(月)、12日(火)に、パシフィコ横浜アネックスホールで開催する予定である。定員は1日あたり500人。一般入場券は1日券1万円(学生8000円)、2日券1万5000円(学生1万2000円)。主な参加対象者は、(1)国内・国外の福祉関連事業者、(2)医療関連事業者、(3)福祉向け新聞・雑誌関連の編集者、(4)福祉事業研究者、(5)学生、(6)福祉に興味のある一般の方を想定している。
 タイムスケジュールは、1日目、2日目ともに9時~16時(海外ゲストスピーカー4人による講演)、16~17時パネルディスカッション(国内福祉関係者数人)で、1日目終了後に海外ゲストスピーカーおよび協賛企業による交流会を設ける。
 海外からのゲストスピーカーは、アジア、オセアニア、ヨーロッパ、アメリカなどで活躍する福祉事業のスペシャリスト8人を招聘する目標だ。確定している講師は、Kay Ganley氏(オーストラリア、保育・介護(高齢者&障がい者)の専門学校の最高経営責任者)、Prof.Dr.H.M.Becker氏(オランダ、サービス付き高齢者住宅を運営する財団の理事長。エイジング・イン・プレイス(地域居住)の考えを実践する地域ケアの第一人者)、Anne Holm氏(デンマーク、福祉ホイコーレ(単科大学)代表。作業療法士で、高齢者・障がい者福祉政策などの講演活動を行っている)の3人。このほか、アメリカ・フロリダの高級有料老人ホームの経営者(介護ビジネスのミシュランで受賞)、中国の大学教授(中国における社会保障・社会福祉研究の第一人者)、韓国の高齢者向け高層住宅および認知症高齢者グループホームの経営者(社会福祉分野で博士号を取得)、といった講師を候補に挙げている。
 伸こう福祉会では、8月8日の発表日にホームページ上でイベント特設ページをアップし、8月15日からチケットの販売を開始している。また、第2次の協賛企業の募集を8月下旬から開始する。足立理事長は、「国際福祉サミットは当面、3年に1回のペースで開催する考えであるが、海外との交流が深まれば、世界の福祉を見ることができるツアーの企画なども手がけたい」と展望を語っている。
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