工場計画情報
新聞情報紙のご案内・ご購読 書籍のご案内・ご購入 セミナー/イベントのご案内 広告のご案内
No.13

郡山市、「郡山市産業クラスターセミナー」開催、医療機器産業の最新動向について説明


2014/12/22

品川萬里郡山市長
品川萬里郡山市長
 福島県郡山市は、「郡山市産業クラスターセミナー」を11月19日に東京都内で開催した。一般財団法人ふくしま医療機器産業推進機構の菊地眞理事長が、郡山市内で整備が進められている(仮称)福島県医療機器開発・安全評価センターの概要と医療機器産業の最新動向について講演。そのほか、郡山市の企業PRや郡山西部第一工業団地の概要などが紹介された。
 セミナーでは、冒頭に品川萬里郡山市長が挨拶し、今は都市間で競い合う時代ではないのではないかと語った。近隣とともに栄える政策が必要と考えており、その中心がクラスターとなる。すべてを郡山で囲い込むのではなく、適正な場所にそれぞれが集積されていることが重要とした。
 郡山市は健康都市を目指しており、塩分の取り過ぎ、煙草の吸い過ぎ、アルコールの取り過ぎを抑制する「減塩、減煙、減飲」の施策を推進している。また、新しいことが集まっている都市である、インキュベーター都市を目指すとし、「夢を膨らませて、このような事業はどうかという相談をしていただければ」と参加者に語りかけた。また、サイバーダインが郡山市内に工場を立地することも明らかにした。
ふくしま医療機器産業推進機構・菊地眞理事長
ふくしま医療機器産業推進機構・菊地眞理事長
 菊地理事長の講演では、医療機器産業の最新動向を説明し、日本の医療機器産業の今後の方向性を示唆した。薬事法から医薬品医療機器等法の改正にあたり、「喜ぶのは海外企業で、東京湾に黒船が新製品を積んで持ってきている」、「これに対抗するにはオールジャパンで医療機器の開発をやる必要がある」とし、全国の関係各所をネットワーク化する必要性を説いた。福島県医療機器開発・安全性評価センターは、まだ建屋がないにも関わらず、重要な拠点として位置づけられており、日本の医療機器産業全体の弱点を福島が担うと語った。
 日本初の総合医療産業支援施設として整備される福島県医療機器開発・安全性評価センターは、5300m²の敷地に延べ床面積1万3000m²で建設。16年4月の開所を目指しているが「少しずれ込んで、16年半ばになるのではないか」(菊地理事長)としている。安全で信頼される医療機器開発・適正かつ安全な使用を理念に、大型動物を使用した医療機器の安全性評価や企業間のマッチングなどを行い、医療機器の開発から事業化までを一体的に支援する国内初の機関となる。菊地理事長は「ぜひセンターの周辺に集まって欲しい。自然発生的に複合技術ができると思う。センターはそれを支援していく」と講演を締めくくった。
 続いて、郡山市の企業として、(株)ニチオンと(株)マイステックが自社の概要などを説明。その後、郡山市で整備を計画している郡山西部第一工業団地について解説した。
 郡山西部第一工業団地は、郡山市熱海町上伊豆島ほか地内に開発。全体の事業用地面積は147.5万m²、分譲用地面積は74.3万m²で、第1期工区では事業用地面積70.6万m²、分譲用地面積38.2万m²を予定している。東北自動車道、磐越自動車道へのアクセスが便利で、産総研が立地する西部第二工業団地から約500mと近接している。10月から伐採作業に着手しており、12月中に造成工事を発注し、15年1月から分譲相談を開始、15年度に一部分譲を開始する計画である。
サイト内検索