2026年が明けた。今年はどんな年になるのだろうか。2025年、世間を騒がせたクマ問題だが、なかでも岩手県と秋田県は出没が多く、連日のようにニュースで報道された。その秋田県だが、県によると12月9日の目撃情報は1日で17件だったが、前月にあたる11月9日の1日あたり目撃情報が111件に及んだことから大きく減少した。クマ出没で宿泊施設などへのキャンセルも少なくなかったことから、関係者は胸をなでおろしているという。これは冬眠期に入ったのが原因とみられ、過去5年間に冬季の人身事故は0件だというが、油断は禁物だ。
そんな秋田県、昨年4月に鈴木健太氏が知事に就任した。そして同年7月にはマーケティング戦略室が発足し、秋田の魅力発信に力を入れているという。11月からは県としてのPR活動を本格的に始動させている。マーケティング戦略室発足に伴うPR活動“0年目”の取り組みのひとつとして、「知られざる新たな秋田の魅力」を知ってもらうために、2025年12月16日、「いぐどぉ~!秋田 メディア説明・試食会」が東京・港区のあきた美彩館で開催された。
秋田県の世界に誇る「文化、食、温泉、自然」などの魅力をPRするもので、県の担当者から、秋田県の基礎情報や今年の冬におすすめの観光地などの情報が紹介された。ナマハゲや秋田竿燈まつりなどの多彩な秋田の祭り、犬好きにはたまらない秋田犬といった文化資源、きりたんぽ鍋や比内地鶏の親子丼、稲庭うどんに代表される郷土料理、あきたこまちや雪国ならではの過酷な温度差が生み出す上質な糖度が自慢の果実類、米どころならではのお酒、乳頭温泉郷といった名湯・秘湯、白神山地や田沢湖、八幡平ドラゴンアイなど多彩な観光資源や食の魅力に圧倒され、行ってみたいという気持ちに駆られた。途中、「ナマハゲ」も会場に乱入し、場を盛り上げた。
秋田県内では26年、注目の商業施設や大型再開発などの話題に乏しく、集客施設ではJリーグ、ブラウブリッツ秋田のホームスタジアム建設問題に揺れ、その行方が気になるところだが、ハコモノに頼らなくても魅力が豊富なことを知った。秋田県の食の担当者によれば、駆除したクマは傷むのが早く、食用に流通させるには駆除から処理場での加工までにわずかな時間しかなく、時間との勝負だそうだ。加えて加工場も少ないのだという。このあたりの問題が解消すればジビエメニューとして定着するのかもしれない。