電子デバイス産業新聞(旧半導体産業新聞)
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トリリオンノード研究会


モノづくりに新風 自由な発想で製作

2018/5/11

 東京大学の桜井貴康教授、(株)東芝、(株)SUSUBOX、ディー・クルー・テクノロジーズ(株)、(株)図研らは、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の委託事業「IoT推進のための横断技術開発プロジェクト」で開発したオープンイノベーション・プラットフォーム「トリリオンノード・エンジン」を出展する。
 
リーフを3次元積層した事例(トリリオンノード研究会)
リーフを3次元積層した事例
(トリリオンノード研究会)
 これは、IoT/CPS市場に向けた新たな製品を短工期かつ簡便に作ることができるオープンプラットフォーム。世界的に普及している開発環境「Arduino」互換の微小なコネクターを介してセンサーやマイコン、電池などの様々なモジュール(リーフ)を自在に組み合わせて所望のシステムを作り上げることができる。定義しているのはArduino互換のコネクター部分の規格のみで、リーフのサイズや種類、マイコンに制約はない。写真は超小型のリーフを3次元積層した事例だが、2次元的につなぎ合せることも可能。また、リジッド基板だけでなくフレキシブル基板のモジュールも使うことができる。

 作り手が自由な発想でシステムを組み上げることが可能なため、企業だけでなくメイカーズ(モノづくりを行っている個人)のアイデアも活かすことができる。大手メーカーが手がけないごく少量のモノづくりや、コストのかからない試作、メイカーズの起業、技術教育のツールなど、様々なビジネスモデル展開が考えられるため、日本のモノづくりに新風を吹き込む技術として注目度が高まっている。トリリオンノード研究会はこのプラットフォームを推進しており、同研究会の会員企業はすでに27社に達しており、現在も随時募集中(入会URL :https://www.trillion-node.org/入会/)。定期的に会合を行って成果発表や情報交換を行っている。

(本紙2018年5月10日号5面 掲載)

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