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Report4

三成会、川崎市の新百合ヶ丘総合病院30科377床で開院、最新機器を導入


2013/4/30

新百合ヶ丘総合病院の外観
新百合ヶ丘総合病院の外観
 福島県を拠点とする南東北グループの(医)社団三成会(福島県須賀川市南上町123-1、Tel.0248-63-7299、渡邉一夫理事長)は8月1日、川崎市の北部医療圏に「新百合ヶ丘総合病院」(笹沼仁一院長)を開院した。最先端の医療機器を意欲的、積極的に採り入れるのが同グループの大きな特徴で、新百合ヶ丘でもがん、心臓病、脳疾患などの克服に向け、全国でもわずか26台しかないサイバーナイフや、手術支援ロボットシステム「ダ・ヴィンチ」、市内初のPET-CTを採用した。
 新病院は、小田急電鉄新百合ヶ丘駅から徒歩約10分の川崎市麻生区古沢字都古255-7ほかに立地。病院の外門から建物までは急坂になっている。駅南口のバスターミナル3番乗り場から小田急バスを使えば直通約5分で行ける。
 新病院は、高津区、宮前区、多摩区、麻生区の4区で構成する川崎市北部医療圏(人口約78万人)の拠点病院。06年3月に、国家公務員共済組合連合会(KKR)の稲田登戸病院(360床)が廃止されており、これに空き病床17床を合わせ、計377床の新病院建設が可能になった。
 開発区域は全体で5万2800m²あり、うち4万1902m²を病院用地に充てる。緑地(2万250m²)も整備されており、周囲には緑豊かな、のどかな光景が広がる。病院棟の規模は、RC造り地下2階地上6階建て延べ3万3251m²。202台分の駐車場(1万570m²)、地上ヘリポートも設けた。
 病床数は、今回生じた空き病床をフルに使い、377床とした。市民の要望が高い産婦人科29床、小児科34床、ICU 10床を含む。個室は180室。診療科目は内、外、消内、内視鏡、消外、循内、心血、呼内、呼外、糖内、腎内、透内、神内、脳外、整外、産婦、小、泌、耳鼻、皮、形外、美外、麻、眼、放診、放治、救、歯外、心内、リハの30科を標榜。同医療圏には救急病院がないため、24時間対応の救急センターを備える救急急性期病院を目指す。不妊治療センターも備えている。職員は医師が50人、看護師が300人程度。外来患者数は1日約1000人、手術件数は年間5000件を見込む。
手術支援ロボットシステム「ダ・ヴィンチ」
手術支援ロボットシステム「ダ・ヴィンチ」
 医療機器では、体にメスを入れずに病巣に多方向から放射線を集中照射する「サイバーナイフ」の第4世代を採用。また、肉眼では確認できない患部の微細構造を3Dで立体映像化し、医師が画面を見ながら3本のロボットアームを遠隔操作する手術支援ロボットシステム「ダ・ヴィンチ」も導入した。米国では、年間の前立腺がん手術の約85%に使われており、新病院でも泌尿器科から始め、子宮がん治療などへも応用していく。
 「PET-CT」(陽電子放射断層撮影装置)は、開院時2台だが将来的に3台体制にする。がん細胞の活動状況を画像化し、がんなどの早期発見と予防につなげる。ほかにMRI、リニアックなども備える。今後、東京理科大学生命医科学研究所と連携して、がん医療の治験、共同研究も進める予定だ。
 設計・施工は安藤建設が担当した。総事業費は約220億円。
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