電子デバイス産業新聞(旧半導体産業新聞)
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2015/10/15(2164号)主なヘッドライン
FPD設備投資、増産意欲 衰えず
LGと鴻海、中国勢に対抗、17年まで装置需要堅調

 フラットパネルディスプレー(FPD)メーカーの設備投資意欲が相変わらず旺盛だ。足元では液晶パネル価格の下落と需要減が懸念されているにもかかわらず、ここにきてフォックスコンのインドおよび中国・貴州での計画が新たに明るみに出るなど、先端工場・ラインへの投資意欲に衰えは見られない。すべての計画が実現すれば深刻な供給過剰につながりかねないという危険性をはらみつつ、2017年までは安定した製造装置の需要を創出しそうだ。

 大手調査会社IHSの予測(7月時点)では、15年のFPD製造装置需要は約80億ドルとなり、12年から4年連続で成長するとみられている。パネル各社の旺盛な投資計画によって、16年は5年連続で成長して90億ドル近くまで需要が伸び、17年は少し落ち着くとはいえ70億ドル以上を維持すると予想している。
 旺盛な投資意欲の背景にあるのが、4Kの登場などによって液晶テレビの平均画面サイズが年々大型化し、パネルの生産面積がいまだに右肩上がりの基調にあることだ。IHSの調べによると、07年に31.5インチだった平均サイズは、15年には39.6インチまで大型化。19年にはさらに41.7インチにまで大画面化するとみている。
 こうした状況を受け、光学フィルムメーカーも新たな増産計画を打ち出している。

(以下、本紙2015年10月15日号1面)



◇ 14年の中国製造装置、販売額は762億円、IC製造用300億円
◇ 輸出減少で危機感、16年R&D予算を凍結、韓国自動車産業
◇ SIP自動走行システム、15年度から実証実験、基盤技術の整備急ぐ
◇ 日立と日立オートモティブ、電力損失を60%削減、自動車用インバーター
◇ 富士通テン、ドライブレコーダー新製品、安全運転を支援
◇ 富士通研究所、FOWLPを活用、ミリ波PAを低損失化
◇ 日亜化学、LED事業 さらに拡大、1~6月期、光半導体は8%増、照明と車載が牽引
◇ パナソニック、GaNダイオード、大電流・低電圧を両立、トレンチ構造採用で実現
◇ 東芝、車載用CISを開発、独自回路でフリッカー抑制
◇ ニチコン、SiCモジュール 約37%の小型化
◇ 中国IC産業ファンド、北斗星通に融資、衛星測位システムを強化
◇ スカイワークス、PMCSを買収、DCとネット向け強化
◇ オスラムオプト、ヘッドライト用の高輝度LED開発
◇ ヘンケル、TIM事業で攻勢、国内研究施設も拡充
◇ SMICとクアルコム、バンピングで協業、ファンドと2.8億ドル出資
◇ AT&S、部品内蔵基板を量産、パワーデバイスに応用
◇ ASE、TOBが成功、SPILの筆頭株主に
◇ デュポン・ディスプレイ、有機EL材料を増強、デラウェアで新施設開設
◇ クラレ、西条事業所を増設、ポバールフィルム増産
◇ ジャパンディスプレイ、17.3型8Kパネルを開発
◇ 千代田化工 水素貯蔵&輸送技術、20年の実用化目指す、有機ハイドライドに着目
◇ 旭化成、日向市で生産増強、LiB用セパレーター
◇ ソーラーフロンティア、米国でPV拡販 14MW供給決定
◇ グローバルネット、創立25周年迎え、さらなる発展へ、各種CMPウエハー事業に磨き
◇ 富士フイルム、米溶剤メーカー買収、半導体材料事業を強化
◇ シーシーエス、京都電機器と提携、UV照射器用電源を販売
◇ ナブテスコ、岐阜工場に2棟新設、航空事業に100億円投資
◇ シャープとアマノ、業務用掃除ロボ開発、年間300台の販売目標
◇ 山口大学と東洋鋼鈑、遺伝子検査チップ 1年以内に製品化
◇ ラピスセミコンダクタ、土壌センサーを開発、測定機能を1チップ化
◇ NECトーキン、金属系新磁性材料を開発、コイルをシート状でPWBに内蔵
◇ アルプス電気、日本IBMと連携、IoT短期参入を支援
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