電子デバイス産業新聞(旧半導体産業新聞)
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2013/7/17(2049号)主なヘッドライン
大型液晶パネル、中国に新設計画集中
中国勢の投資第2波が焦点に、すべて実現すれば「供給過剰」

 大型ガラス基板を用いた液晶パネル工場の新設計画が再び数多く浮上してきた。建設地はすべて中国。2015年に控える中国のアナログ停波を皮切りに、同様の計画を持つロシアやブラジルなど人口の多い国でテレビ特需が期待されるものの、新設計画がすべて実現すれば、パネルの深刻な供給過剰に陥ることは目に見えている。大型投資の第2波を成功させたい中国パネルメーカーの思惑と、中国進出に出遅れた感がある台湾パネルメーカーの事業戦略が、15年以降の需給バランスや業界展望を左右する乱数になりそうだ。

 大型パネルの需給バランスが悪化していたにもかかわらず、過去数年で韓国パネルメーカーが中国進出を急いだ背景には、15年のアナログ停波に伴うテレビ需要の拡大に乗り遅れないように備えることに加え、中国当局が液晶パネルの輸入関税を引き上げようとしていることがある。現在は5%だが、早晩8%に引き上げるとみられており、最終的に10~12%まで上がるといわれている。
 引き上げ時期には「中国パネルメーカーの生産能力および製造技術がどこまで高まったか」が判断材料になるといわれる。簡潔にいうと、中国ローカルメーカーの競争力が他国のライバルメーカーに比肩すれば、パネルを輸入に頼る必要がなくなるためだ。

(以下、本紙2013年7月17日号1面)



◇ TSMC 4~6月期、設備発注額36%減、今期大型投資おおむね完了
◇ 中国北車、チェコと共同研究、鉄道用IGBTなど
◇ アムコー、韓国仁川に新工場、1.5兆ウォン投じ15年稼働
◇ セイコーエプソン、プリントヘッド量産、国内2拠点に160億円投資
◇ フェアチャイルド、韓国富川工場 8インチ稼働
◇ TED、海外ビジネスを拡大、15年度に過去最高目指す
◇ SSSJ、高精度MEMSへシフト、FOG代替品を製品化
◇ オムロン、高低差50cmを計測、高精度の絶対圧センサー
◇ X-FAB、MEMS事業を強化、8インチ専用ライン完備
◇ 中国移動、基地局設置に200億元、LTE用20万カ所以上
◇ ユニオンツール 12~5月期、増収増益を達成、車載・PKG用途拡大
◇ 東レ、セマテックへ参画、3次元PKG材料を開発
◇ 日本メクトロンとLG化学、超高速伝送に対応、FPC用2層材を開発
◇ クボテック、高機能フィルム検査に参入、高い汎用性が武器
◇ LGディスプレー 広州工場、14年上期に稼働か、装置各社にLOI発送
◇ トーケンサイエンス、モジュール工場を買収、タッチパネルを一貫生産
◇ SEAJ 製造装置需要予測、半導体 2年連続2桁成長に、全装置で年平均8.5%増
◇ 晶盛機電、サファイア新工場、フフホトに自社装置導入
◇ ヤマトホールディングス、物流改革新構想を発表、修理・メンテサービスも提供
◇ 国軒高科動力能源、新工場の建設中止、上海と仏山の計画撤回
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