電子デバイス産業新聞(旧半導体産業新聞)
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2013/7/24(2050号)主なヘッドライン
インジウム供給に懸念なし、CIGS年産10GWに対応可
CZTS開発で省資源化も

 CIGS太陽電池の性能が急速に向上している。市販モジュールの変換効率もすでに14%台に突入しており、生産拡大で製造コストも急速に低下している。一方で、将来的に調達が懸念されるのが、光吸収材料として欠かせないインジウム(In)である。果たして、大量生産時代を迎えるCIGS太陽電池にとってInの不安はないのか。供給量、価格の2つの側面からInの問題を眺めてみる。

 Inは、主に硫化亜鉛や硫化鉛を含む鉱石から産出される柔らかな銀白色の金属である。ただ、あくまでも亜鉛精錬の副産物として、ごくわずかな量しか回収されない。希少資源と言われるゆえんだ。Inは様々な産業分野で活用されているが、最大の用途がフラットパネルディスプレーに使われるITO(透明導電膜)である。
 JOGMEC(石油天然ガス・金属鉱物資源機構)によると、11年におけるIn地金(新規)の世界生産量は640tで、10年前に比べて1.7倍に増加している。トップは中国で、以下、韓国、日本が続く。韓国は05年から新規参入しており、中国は10年間で生産量が3倍に増えた。

(以下、本紙2013年7月24日号1面)



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