電子デバイス産業新聞(旧半導体産業新聞)
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2013/11/20(2067号)主なヘッドライン
ウエアラブルデバイス市場、スマートウオッチ 16年に1億台へ
スマートグラス参入増加、東京五輪へ日本の攻勢期待


 米アップルの製品化が間近と見られていたスマートウオッチだが、サムスン電子が9月に「GALAXY Gear」を発表し、世界を驚かせた。スマートグラスは、米グーグルがすでに試験販売を開始し、2014年にも一般販売を開始する見込みだ。13~14年はウエアラブルデバイスが飛躍に向けて大きな一歩を踏み出す時期であり、開発競争は今後さらに熾烈を極める。日本でも日産がスマートグラスの開発品を発表するなど、異業種からの参入も相次ぐが、本命はまだ見えていない。日本メーカーにも勝機はある。ものづくりニッポンの底力を今こそ見てみたい。

 スマートウオッチやスマートグラスに代表されるウエアラブルデバイスは、ポスト・スマートフォン(スマホ)の次世代端末として高い注目を集めるようになった。スマホとの連携でショートメッセージや通話ができ、内蔵センサーによるデータ収集を活用することで、ヘルスケアなどへの応用も期待されている。
 国内大手調査会社の(株)矢野経済研究所は、スマートグラスの世界市場は、13年の45万台から、14年末以降の参入事業者の本格的な製品投入によって、16年に1000万台を見込んでいる。また、スマートウオッチの世界市場は、13年の1000万台から、14年以降に他業種などからの参入が見込まれ、16年には1億台規模まで拡大するとの見通しを発表しており、期待値は大きい。
 急成長が期待される両デバイスだが、その市場拡大は一筋縄ではいかない面もある。安全性や機能面における制約など、クリアすべき課題は多い。

■スマートグラス
 スマートグラス(ヘッドマウントディスプレー(HMD)含む)は大きく2つのタイプに分けられる。小型・計量で眼鏡と同等の装着感で使用できるタイプと、ソニーやセイコーエプソンが展開するホームエンターテインメント性の強いタイプである。

(以下、本紙2013年11月20日号1面)



◇ アップル、米国にサファイア工場、GTATと供給契約
◇ 浜松ホトニクス 半導体事業、生産能力を倍増へ、MOEMSで新市場形成
◇ ASTEM、高機能材料の新拠点、環エネ・医療用の開発促進
◇ 日機装、白山市に新工場、紫外線LED事業化へ
◇ imec、300mmで試作に成功、シリコンと化合物を融合
◇ SMIC、3次元ICの開発センター
◇ ローム 4~9月期、11%増収で黒字化、通期業績を上方修正
◇ シャープ、小型・低価格を実現、3Dモーションセンサー
◇ サンディスク 7~9月期、SSD 売上高の2割に、組み込み用も好調維持
◇ UMC 7~9月期、営業利益2.2倍に、日本での売り上げ拡大
◇ インジェニック、中国でAPを開発、スマートウオッチに採用
◇ 住友ベークライト、LαZ 予想に届かず、AP依存から脱却へ
◇ AT&S 4~9月期、純利益10倍強に、PKG基板に本格参入
◇ 三菱ガス化学 4~9月期、BTは増収増益 下期は減速へ
◇ サムスンディスプレー、蘇州新工場を稼働、コーニング株7.4%取得
◇ CSOT、有機EL量産へ、第2工場でIGZO
◇ 日東電工 オプト部門、上期は増収増益に、通期見通しは下方修正
◇ 日本ゼオン、フィルム新工場 敦賀市で竣工
◇ 東レエンジニアリング FCボンダー、14年度に1.5倍増狙う、新規装置の投入も
◇ 東京エレクトロン、枚葉洗浄のシェア拡大、エッチングはRLSAで挽回
◇ SEMI 450mm関連スタンダード (上)、活動開始から17規格を出版、
  ノッチレス化で課題山積
◇ 東京応化工業 4~9月期、ArF好調で増収、液晶用BMも好調
◇ 阿波製紙、LEDの冷却用に、炭素複合シートを提案
◇ サンテック、順風光電が買収、全株式を481億円で
◇ サンパワー 7~9月期、営業益 3倍に拡大、セル生産増強を発表
◇ 昭和シェル石油 7~9月期、太陽電池の黒字急伸、出荷量600MW超に
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