電子デバイス産業新聞(旧半導体産業新聞)
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2014/1/29(2076号)主なヘッドライン
IoT市場、スマホ搭載技術がベースに
音声認識や無線通信を応用、インテルやグーグルは「本気」


 あらゆるものがインターネットにつながるIoT(Internet of Things)は、エレクトロニクス産業が成長する次なる起爆剤として期待を集めている。ウエアラブル機器を含め、2014年はその商品化元年となりそうだ。開発のカギを握るのが、スマートフォン(スマホ)の進化によって培われた技術とデバイス。これらをいかにうまく商品コンセプトと結び付けられるかが、「売れるIoT機器」の肝になる。

 年間10億台近く製造されるようになったスマホは、パソコンに代わるデバイスの一大アプリケーションとして、まだ成長を続けている。台数ベースの成長が部品単価の下落に拍車をかけていることは否めないが、逆にいえば、部品ユーザーとしては高機能部品を安価に入手しやすくなったともいえる。
 スマホの進化が実現した機能として挙げられるのが、「高画素カメラ」「高精細ディスプレー」「GPS」「無線通信(WiFiやBluetooth)」「音声認識」「タッチパネル」「センサー」の7つだ。これらは一気に我々の生活に身近な存在になった。
 ウエアラブル機器の旗頭として14年にも本格販売が見込まれている米グーグルの「Google Glass」。主に音声認識技術を用いて動作させる。音声認識は米アップルのiPhoneが業界に先駆けて採用したが、今後は運転中のカーナビ操作など自動車業界にも波及していく見通しで、安全・安心技術の1つとして期待されている。
 ちなみに、グーグルは先ごろスマートコンタクトレンズの開発を進めていることも明らかにした。これにLEDを統合することも模索しているという。
 IoT市場の取り込みに並々ならぬ意欲を見せているのが米インテル。年初に開催された家電見本市「CES」では、基調講演でクルザニッチCEO自らスマートイヤホンやスマートヘッドセット、モニタリング機能が付いたベビー服などを紹介した。

(以下、本紙2014年1月29日号1面)



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