電子デバイス産業新聞(旧半導体産業新聞)
新聞情報紙のご案内・ご購読 書籍のご案内・ご購入 セミナー/イベントのご案内 広告のご案内
2021/2/11(2435号)主なヘッドライン
半導体設備投資、2年連続で1000億ドル超
韓台2強で全体の5割、中国勢投資はまだら模様

 2021年の世界半導体設備投資は前年比8%増の1110億ドルが見込まれており、2年連続で1000億ドルの大台を突破することになりそうだ。TSMC、サムスン電子の大手2社が巨額投資を敢行する構えで、両社合算の投資金額が全体の51%を占めるという構図になる。近年はこの2社にインテルを加えた3強による大型投資が展開されていたが、7nm世代の開発遅延に伴う外部アウトソース活用の検討など同社の先端プロセスにおける生産戦略に見直しがかかっていることもあり、勢力図が変わりつつある。SMICなどを中心に半導体国産化に向けた戦略的投資が進められていた中国勢の投資は、米中貿易摩擦の影響などを受けて、まだら模様の印象だ。21年の半導体設備投資動向を展望する。

 新型コロナによって、加速度的に普及したリモートワークやオンライン学習/医療などの生活様式の変化によって、半導体の重要性がより一層増しており、これが各社の設備投資拡大につながっている。また、米中ハイテク戦争に伴うデカップリングも中国勢の投資を後押ししており、20年に起きた「新型コロナ」「米中対立」という、大きなマクロ環境の変化はいずれも半導体需要を高めることとなっている。  こうした状況を受けて、TSMCとサムスンは過去に例のない投資計画を打ち出している。TSMCは21年投資金額として250億~280億ドルを計画。現在量産中の5nmプロセスの追加増強が予定されているほか、次世代の3nmも22年の量産開始に向けて、今年から量産用装置の導入が始まる見通し。
 TSMCにとっては、インテルの外部委託の方針も今後の投資戦略を大きく左右することになりそうだ。同社は7nmの開発遅延に伴い、ここにきて外部リソースの活用を示唆していたが、CEOの交代に伴い、2月15日以降に改めて戦略がアップデートされる見通し。一時に比べて外部アウトソースの方針がトーンダウンした可能性も指摘されているが、AMDとの競争激化やハイパースケーラー顧客のチップ内製化を前に、猶予はそれほど残されていないのが実情だ。
 サムスンの21年半導体設備投資額は、300億ドルを超える規模が見込まれている。20年12月に入り、DRAM、NAND双方の投資計画が決まり、一気に製造装置メーカーに設備発注が行われた。DRAMでは平澤第2工場での1Znm世代の投資、NANDでは西安第2工場での92層世代の追加投資、平澤第1/第2工場での128層世代の投資が年初から始まっている。
(以下、本紙2021年2月11日号1面)




自動車産業・部品
アルプスアルパインと日本精機、資本業務提携を締結、統合コックピット開発へ
ASTI、電動車両向けモーター、機電一体型を開発
星和電機、磁界シールドシート、ノイズ対策に開発
IT・半導体産業
富士電機 電子デバイス事業、通期見通し上方修正、300mm「タイミング検討中」
Japan Power Device、国内初のパワーファブレス誕生、22年8月量産目指す
日立パワーデバイス、最新SiC出荷へ、独自の高信頼性構造を採用
UMC、28nm能力を増強、月産6万枚弱に
スカイワークス 10~12月期、営業利益2倍に増加、ガイダンスを大幅に超過
STマイクロ 21年設備投資、最大で20億ドル計画、伊300mm工場などに充当
プリント回路・実装
三井金属、FO向け特殊ガラスキャリア、国内企業に量産出荷
景旺電子、日本で営業本格化、FPC・SLPを量産へ
LGイノテック 20年12月期、PKG基板が大幅増、2メタルCOFも貢献
液晶・ディスプレー
XDC、300mm移載装置を設置、ライセンス先に販売へ
日東電工 20年度、オプト部門上方修正、テレワーク需要好調
電池・新エネルギー
CATLとLGES、インドネシアに工場、Ni資源をLiBに活用
トリナ・ソーラー、20年は出荷増で業績好調、高出力PVの生産増強加速
TDK、パワーセルを強化、EバイクやESSへ攻勢
製造装置・部材関連・FA
アドバンテスト 20年度、2度目の上方修正、DDIC向けで大型受注
韓国政府、素部装強化に支援策、ジュスンなど22社選定
東京エレクトロン 1~3月期、新規装置が過去最高、通期予想も上方修正
医療・航空・ロボット
モーリー・ロボティクス、調理ロボの受注開始、後片づけなども自動化
アイリスオーヤマとソフトバンク、ロボ合弁会社を設立、25年に累計1000億円目標
丸文、学研グループが採用、米社製AI搭載型ロボ
一般電子部品
村田製作所 4~12月期、売上・利益が過去最高、スマホと車載が好調
KOA、車載向け抵抗器、新製品群を披露



産官学のフューチャープラン No.252
大分県 第13回、日出ハイテック
Omdia 発 グローバル・アイ No.166
21年のFPD装置市場と次世代技術
日本半導体産業 激動の21年史(2000年~2020年) No.96
2017年(第6回)三重県下の注目企業
「富県宮城」の挑戦2020 ~成長分野で躍進する立地企業~ No.1
三徳化学工業(株) 代表取締役社長 下本孝司氏に聞く(上)
出力全開 パワーモジュール~拡大期に入った事業戦略 No.11
新電元工業
特別連載企画「北九州の新たな挑戦」 No.7
北九州市長 北橋健治氏に聞く



インタビュー
野村マイクロ・サイエンス(株) 代表取締役社長 八巻由孝氏
GROOVE X(株) 代表取締役 林要氏




サイト内検索