電子デバイス産業新聞(旧半導体産業新聞)
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2014/5/21(2092号)主なヘッドライン
車載マイコン、「ADAS」巡り激戦区に
海外メーカーも大攻勢、プロセス微細化で燃費向上実現へ

 車載用マイコンの需要が好調だ。自動車生産台数の増加に加え、「安心・安全」「環境配慮」などのニーズ拡大に伴う1台あたりの搭載個数が上昇しており、数多くある半導体デバイスのなかでも将来性は明るい。さらに、今後の需要を大きく左右するADAS(先進運転支援システム)というキラーアプリも控えており、参入各社の鼻息は予想以上に荒い。国内ではルネサス エレクトロニクスが主力事業と定めている領域だが、フリースケールを筆頭に海外メーカーも攻勢を強めており、半導体業界の「激戦区」と呼ぶにふさわしい事業環境に突入している。

 現在、車載用マイコンは世界全体で60億ドル前後の市場規模を形成しており、2013年も半導体市場全体の成長率を大きく上回ったと見られる。主要各社の業績を見てもそれがうかがえる状況で、ルネサスの13年度(14年3月期)業績における車載マイコンの伸びは前年度比15%増となったほか、車載マイコンで業界第2位のフリースケールも13年通年で前年比7.8%増の伸びを示した。なお、同社は14年第1四半期の車載マイコン売上高が前年同期比20%増になったとしており、ここにきて成長のスピードを速めている印象だ。
 今後も安定した成長が見込め、現在平均50個といわれる1台あたりのマイコン搭載個数が今後80~100個にまで上昇する可能性もあり、「16年には80億ドル規模に達する」(フリースケール)との見方も出ている。その根拠となっているのが、制御系などのマイコン需要増加もさることながら、ADASの本格導入が起爆剤となっている。

(以下、本紙2014年5月21日号1面)



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