商業施設新聞
新聞情報紙のご案内・ご購読 書籍のご案内・ご購入 セミナー/イベントのご案内 広告のご案内
第387回

(株)ベイシア 代表取締役社長 相木孝仁氏


出店再開、東京都心へ進出も
モデル店「フーズパーク」が拡充

2023/7/4

(株)ベイシア 代表取締役社長 相木孝仁氏
 (株)ベイシア(群馬県前橋市)は、新PB「ベイシアプレミアム」を3月に発売し、5月末から品目を増加、2024年2月ごろには150SKUを目指している。新規出店も再開し、SCのテナントなども視野に店舗拡大する考えだ。同社代表取締役社長の相木孝仁氏に事業戦略を聞いた。

―― 新PB「ベイシアプレミアム」を3月から開始した。
 相木 お客様の生活に近い、小売りのプロ集団である当社が「生活品の目利き」として、高品質と低価格を両立させた渾身のPBだ。各メーカー品の値上げラッシュが止まらない中で、46SKUを3月に発売した。売れ行きは良く、焼売やチーズスナックなど一時完売して在庫がなくなった商品もある。

―― 5月31日から第2弾として、新たな6商品を加えた。
 相木  第2弾では飲料や乾麺、納豆など6商品が加わり、ペットボトル飲料「有機栽培霧島茶500ml」は新開発した商品だ。丁寧に商品開発しているので一気に品目数を増やせないが、少しずつ増やして24年2月ごろにベイシアプレミアムで150SKUを目指している。既存商品を同ブランド化したり、新商品を開発する予定だ。

―― 現在の店舗展開について。
 相木 23年2月決算期の店舗数は130店で、1都14県に展開している。県別では群馬県37店、埼玉県23店、千葉県20店の順番で多い。関東の次に東海地域への出店も活発で、その中では静岡県が7店、愛知県が5店と多い。東海地域では、ベイシアグループのホームセンター「カインズ」とともに店舗が広がっていた歴史がある。

―― 店舗ではフーズパークを拡充している。
フーズパーク1号店の大田原店
フーズパーク1号店の大田原店
 相木 フーズパークは、これまでの多くの店舗改装の経験から得た成功事例や手法を転移・移植した「モデル店」という認識だ。22年11月に、スクラップ&ビルドによって開店した大田原店(栃木県)が1号店で、23年4月30日に改装オープンした新里店(群馬県)は、2号店の位置づけだ。買い物しやすい店内レイアウト、豊富なできたて惣菜を揃え、より便利で快適な買い物体験を提供している。お客様からは高評価を得ている。色鮮やかな青果や、精肉、鮮魚などでコーディネートして、様々な仕掛けをしている。生鮮食品を強化する事業戦略の一環で進めており、成功事例は、多店舗に移植していく。

―― 今後の新規出店をどう進めるか。
 相木 ここ約4年間新店を出してこなかったが、新規出店再開の準備を22年から進めており、23年秋には複数出店を予定している。新規出店には準備が2年くらいかかるので、24年2月期の出店数はまだ大きな数にはならないが、25年2月期(24年度)には7~8店の新規出店へ増やし、その後は年間10店程度を継続して出店していきたい。

―― 立地の考えは。
 相木 これまで出店していなかった東京都心部にも、どんどん出店していきたい。居抜き物件、建て替え、SCのテナントとしての出店でも、良い物件があればすべての選択肢を視野に検討していく。スーパーセンター的な迫力と品揃えを、都心店の密度感で実現しようと社員に促している。集客力には自信があるので、SCに入居した場合は、SC全体への集客の波及効果も高いだろう。

―― 事業拡大の目標について。
 相木 当社は、新規出店をここ数年控えてきたので、売り上げは急激には伸びてこなかったが、利益率は堅調に推移している。食品スーパーの中では、利益率は首位級と認識しており、誇りに思っている。利益を生み出す筋肉と体力はすでに十分に備わっているので、今後は会社と事業を伸ばすことを優先する。当社グループの売上高は、約3000億円で、一刻も早く5000億円、1兆円を目指すことを目標としている。拡大成長路線を取り、健全に成長することで、多くの従業員の活躍の場を増やしていきたい。

(聞き手・笹倉聖一記者)
商業施設新聞2501号(2023年6月27日)(5面)

サイト内検索