電子デバイス産業新聞(旧半導体産業新聞)
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2017/8/3(2256号)主なヘッドライン
メモリー後工程、装置・材料需要を牽引
ASEなど新規参入も、HBMなど新技術にも注目

 メモリーの後工程生産が好調に推移している。DRAM、NANDフラッシュの旺盛な需要に伴い、メモリー後工程を担う主要プレーヤーの生産は極めて高水準で推移し、韓国、台湾企業を中心に積極的な設備投資が展開されている。製造装置や材料の需要も安定して伸びているほか、今後はHBM(High Bandwidth Memory)などの新市場・新技術も本格的に台頭してくることから、メモリー後工程に関わる装置・材料需要は今後もしばらく好調が続きそうだ。

 メモリーは昨今の半導体市場の成長における最大の牽引役だ。米ガートナーによれば、2017年の半導体市場は前年比16.8%増と近年まれに見る成長を遂げる見通しだ。メモリー市場だけに限れば、その伸びは同52%増と驚異的で、需給逼迫に伴う価格の高止まりが続いている。
 DRAMではサーバー用途を筆頭に需要が拡大、スマートフォン(スマホ)などモバイルDRAMも1台あたりの搭載容量拡大を主因に旺盛な需要が続いている。NANDフラッシュではスマホの大容量化に加え、エンタープライズ/クラウドなどBtoB市場が大きく立ち上がっており、ここでは3D-NANDが主役を務めている。こうした状況を受け、サムスン電子やSKハイニックスなどの韓国系IDMはもちろん、後工程生産を受託するOSATの業績も好調だ。
 OSATでは、台湾大手のパワーテックテクノロジー(力成科技)がその筆頭で、16年の通年売上高は過去最高を達成。先ごろ発表した17年4~6月期業績も、売上高が前四半期比10%増/前年同期比23%増の139億台湾ドルと、四半期ベースで過去最高を記録した。

(以下、本紙2017年8月3日号1面)



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