電子デバイス産業新聞(旧半導体産業新聞)
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2015/5/21(2143号)主なヘッドライン
スマホ用カメラ部材、「デュアルカメラ化」へ大増産
アップル、16年機種に採用へ、ソニー、過去最高の投資額

 CMOSセンサーやアクチュエーターをはじめとするスマートフォン(スマホ)用カメラ部材各社が、メーン(リア)カメラを2個搭載する「デュアルカメラ化」による需要増に対応すべく、大増産を図っている。米アップルのiPhone次々機種(2016年モデル)に搭載される見方が強まっているほか、競合他社もこうした動きに追従する可能性が高く、スマホ用カメラ部材の需要予測は今後大きく変わる可能性が出てきた。

 デュアルカメラは、すでに一部機種で採用されており、台湾HTC社が14年に発売した「HTC One(M8)」、中国ファーウェイが14年末に発表した「Honor 6 Plus」などがその筆頭だ。カメラを2個搭載することで、露出や絞りなど一眼レフカメラ並みの性能を実現することができるという。
 1台にメーンカメラを2個搭載することで部品需要の高まりが期待されていたが、限定的な採用にとどまっていたために、そのインパクトはこれまで軽微であった。しかし、今後は年間2億台以上を出荷するiPhoneで採用される可能性が非常に強まっており、意味合いはまったく変わってくることになる。
 アップルは2年に1回、iPhoneの大幅なアップデートを行っており、今年15年はマイナーチェンジの年にあたる。そのため、アップルはこれを16年モデル(iPhone7)の目玉機能の1つとして採用する見通しだ。

(以下、本紙2015年5月21日号1面)




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