多数のご参加ありがとうございました
すべてのモノとコトをインターネットにつなげて社会インフラを革新する第4の産業革命ともいうべき「IoT」が全貌を見せはじめました。AI(人工知能)を駆使し、半導体やセンサーが大活躍し、ロボットが台頭するIoTのもたらす市場は360兆円以上といわれており、ニッポン半導体産業にも巨大な追い風が吹こうとしています。IoT時代には、世界の情報処理量は飛躍的に伸びると予測されますが、データセンターの記憶媒体はハードディスクからフラッシュメモリーを使ったSSDに置きかわる機運が高まっています。そのフラッシュメモリーではさらなる大容量化に向け、3DNAND技術に加えて、EUV(極端紫外線)露光やナノインプリントなどの革新的製造技術の導入も見えてきました。ニッポン半導体のエースである東芝は、フラッシュメモリーのフロンティアランナーであり、現在も世界でトップ争いを演じています。そのキーパーソンである代表執行役副社長の成毛康雄氏に、キーノートスピーチをいただきます。
IoT時代はまた、センサーの時代でもあります。なかでもCMOSイメージセンサーはもっとも重要視されており、その世界市場で5割のシェアを握るのが、ニッポン半導体のもうひとつの期待の星、ソニーです。世界のスマホの約8割がソニーのCMOSイメージセンサーを使っているとみられますが、IoTの柱となる自動運転車においても大量に採用されると期待されます。今回は、ソニーセミコンダクタマニュファクチャリングの代表取締役社長、上田康弘氏をお迎えし、今後の同社の方向性についてキーノートスピーチをいただきます。
もう一つの目玉は、ニッポン半導体の未来を熱く討論するパネルディスカッションです。パネリストには東芝の成毛副社長、ソニーセミコンの上田社長のほか、製造装置業界を代表して東京エレクトロンのトップを長く務められた東取締役、日本電子デバイス産業の連帯を呼びかけるNEDIA齋藤会長、ユニークな活動を続ける半導体産業人協会の橋本理事長、さらに鋭い分析で知られる野村證券の和田木ディレクター、そして産業タイムズ社代表取締役社長の泉谷渉も討論の場に加わります。
ラストには、半導体業界のレジェンド、川西剛氏(東芝元副社長)が登場し、半導体産業の過去・現在・未来を語っていただきます。長きにわたり業界に貢献してきた川西氏のスピーチをぜひともお聞きいただきたく存じます。
半導体のカンファレンスとしては最大スケールとなるこのイベントに、業界の多くの皆様に「ぜひとも全員集合!」を呼びかけたいと思います。17時からは懇親会も予定しており、キーパーソンが集う情報交換の素晴らしいひと時になると思われます。トランジスタ生誕70年目となる2017年という新たな希望の年を目前に控えた年末のひと時に、業界の皆様と貴重な時間を共有できることはまさに「喜び」です。
総合司会:株式会社産業タイムズ社 代表取締役社長 泉谷 渉氏
キーノートスピーチ 「ソニー半導体の歴史と今後の技術展開」
ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング株式会社 代表取締役社長
ソニー株式会社 執行役員ビジネスエグゼクティブ
上田 康弘氏