inno-base TOKYO-OSHIAGEのシェアオフィスエリア
(株)プロロジス(東京都千代田区丸の内2-7-3、Tel.03-6860-9090)は、都市型物流施設の「プロロジスアーバン東京押上1」(東京都墨田区押上2-21-2)にインキュベーション施設「inno-base TOKYO-OSHIAGE(イノベース トウキョウ オシアゲ)」を開設した。プロロジスのインキュベーション施設としては、茨城県つくば市のBTS型物流施設「プロロジスパークつくば3」内に開設した「inno-base TSUKUBA」に次ぐ2拠点目となる。
プロロジスアーバン東京押上1は、メーカーの配送拠点として使用されていた施設を改修したもので、22年9月に改修を完了している。敷地面積は2433.63m²で、施設は5階建て延べ床面積6925.64m²。1~4階が倉庫区画で、5階はオフィスフロアとなっている。倉庫区画は当初フロアごとに貸し出す予定であったが、ほぼ1棟を大手配送会社が使用しており、近隣6区のEC配送拠点として使用している。
inno-base TOKYO-OSHIAGEは、5階のオフィスフロアに開設。物流スタッフ向けの大浴場エリアとして使用されていて、デッドスペースとなっていた部分を改修。過去の役割に敬意を払い、新しい価値を生み出した。
同施設の開設は、高まるインキュベーション施設へのニーズに応えることが目的。プロロジスはスペースプロバイダーから、ソリューションプロバイダーへと転換を進めており、コンサルタント部を設立。課題解決の方法の1つとして、23年にinno-base TSUKUBAを新設。開設から1年半で首都圏エリアのスタートアップ企業10社が入居するなど大きな反響があり、プロロジスは24年8月には入居企業である自動フォークリフト開発・販売の(株)ハクオウロジスティクスと資本業務提携を締結した。
inno-base TOKYO-OSHIAGEでは、支援企業の拠点エリアを首都圏から全国へと拡大。入居者は施設内の12席のシェアオフィスや9席の専用ブースを利用できるほか、inno-base TSUKUBAの実証実験エリアやシェア倉庫も活用できる。最新技術の実証実験や新製品の評価・検証の場所を必要とする大手企業やスタートアップ企業との協業を促進することで、新たな価値の創造を目指す。