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筑波大学附属病院(上) 病院長 五十嵐徹也氏


筑波大学病院、国内初の天井懸架移動式「術中MRI手術室」を披露
五十嵐徹也院長「術中MRI手術から末端医療まで底上げに取り組む」

2013/6/4

五十嵐徹也病院長
五十嵐徹也病院長
 筑波大学附属病院(茨城県つくば市天久保2-1-1、Tel.029-853-3900)は、1月から供用を開始した国内初となる天井懸架移動式の「術中MRI手術室」の紹介とプレス見学会を実施した。2012年12月いっぱいをかけて開設準備を行ったけやき棟は、13年1月から供用を開始した施設で、国立大学病院として初となるPFI方式を採り入れた。
 五十嵐徹也病院長は、報道陣を前に、けやき棟の術中MRI手術室、アンギオグラフィー手術室、256列CT、救急初療エリア、血液浄化療法室、血管造影室といった高度先端医療や、筑波大学附属病院の陽子線医学利用研究センター、ホウ素中性子捕捉療法といった次世代医療の取り組みを紹介するとともに、今回の発表の会場となったけやき棟の「けやきプラザ」について、「地域のコミュニティスペースやイベント、病院を多くの方に知ってもらうことができる広報活動用などのためにスペースを確保した。また、地域のために先端医療から末端医療に至るまで、医療の底上げをしたい」と抱負を述べた。
 続いて、天井懸架移動式のMRI設備の納入を手がけたイムリス(株)代表取締役社長の山岡保人氏が、その設備「高磁場術中MRI手術室『ビジウス サージカル シアター』」について、説明を行った。
 IMRIS社は、術中MRI手術室市場で世界最大のシェアを持ち、筑波大学附属病院が国内第1号の設備を導入した。国内で術中MRI手術を行っているのは10施設ほど。IMRIS社のみが天井懸架移動式の方式を採っており、特許を取得している。
 特徴として、患者の安全性を第一に考えた天井懸架移動式、最先端の脳外科手術中MRI画像(1.5テスラないし3.0テスラ)の撮影が可能、全身MRI一般検査が手術室隣接の検査室で行える(手術時撮影がない場合にMRI単独で稼働できる)、国外先端医療施設での高い採用率、医療機関のニーズに合った多様な設計が可能、高い耐震性といった点を挙げた。
 筑波大学附属病院に導入したタイプは手術室と検査室(MRI室)で構成する2ルーム仕様だが、IMRIS社では、中央に検査室、両側に手術室を配置した3ルーム仕様も提案している。全世界で50台が稼働しており、10台が設置工事中。
 山岡氏は、導入費用は「あくまで希望価格として8億円」とし、「今後、日本において3年間で10台の納入を目指す」と話した。山岡氏のプレゼンテーションに続いて、筑波大学附属病院の脳神経外科教授 松村明氏、講師の阿久津博義氏が「脳外科手術における天井懸架移動式高磁場術中MRI手術システムの意義と成果」について説明した。

(この稿続く)

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