商業施設新聞
新聞情報紙のご案内・ご購読 書籍のご案内・ご購入 セミナー/イベントのご案内 広告のご案内
No.427

秋商戦へ向けて都内で大型施設が続々オープン


登坂 嘉和

2013/9/24

 9月は秋商戦へ向けて多くの商業施設が開業する。都内では9月中旬に、JR東日本系企業で商業開発・運営を行う3社が東京駅、大塚駅、旧万世橋駅でそれぞれ特色のある施設をオープンした。

 第1弾のアトレヴィ大塚は9月12日、JR山手線大塚駅の南口に接続する12階建て駅ビルの地下1階~地上4階に店舗面積約3800m²で開設された。アトレが首都圏で展開する24店目となるもので、コンセプトは「Cozy time, Cozy Place~ちょっといいが、ちゃんとある~」。富士シティオの食品スーパー「デリド」や「成城石井」、さらに和洋のスイーツや惣菜店など生活に身近な店が集まり、ユニクロ、JINS、新業態のロフト「SELF&SHELF LOFT」なども出店した。4階は飲食・サービス系を集めており、全39店で駅利用者や近隣の居住者を顧客対象としている。オープン当日は、開店前に約520人が行列を作っており、平日ということもあり約9割はシルバー世代で構成していた。

神田川沿いに立地する商業施設「マーチ・エキュート」
神田川沿いに立地する商業施設
「マーチ・エキュート」
 また、JR中央線の神田駅と御茶ノ水駅の間にあったレンガ造りの「旧万世橋駅」と高架下を整備して、9月14日に「mAAch ecute(マーチ・エキュート)がオープンした。JR東日本ステーションリテイリングが運営する商業施設で、神田川沿いにあり、地上部は運河に沿ってウッドデッキが整備され、吹き抜ける風を感じることができる。12社が17ブースを出店し、カフェからスイーツ、創作海鮮バル、フランスおでんなどの飲食店と、フラワー、雑貨、インテリア、ワインショップなどが出店。プラットホームにはカフェバーが出店している。神田から秋葉原、御茶ノ水を望む新たなスポットとなる。

東京駅八重洲口の「グランフロント」
東京駅八重洲口の「グランフロント」
 鉄道会館は9月20日、東京の玄関口となる東京駅八重洲口に大屋根、ペデストリアンデッキ、地下飲食街の「グランルーフ」「グランルーフフロント」を開業した。東京駅は西側の丸の内地区に歴史的な建造物が多くあり、「丸の内駅舎保存・復原工事」で、その代表格の東京ステーションホテルが開業している。

 一方、東側は、未来を象徴する地区に位置づけられ、今回大屋根のグランルーフが整備された。東京駅東口の南北に立地するグラントウキョウノースタワーと同サウスタワーをつなぐ、長さ230mのデッキと高さ27mの大屋根および商業施設で構成している。店舗は地下1階~地上3階に店舗面積約1900m²を展開し、飲食店を中心に15店を集積した。地下1階には「築地寿司清」や「築地 味の浜藤 醍醐味」「浅草今半」など東京を代表する味の店。さらに「伊達の牛たん本舗」「みそかつ 矢場とん」など地方の有名店も出店し、日本の玄関の役割を果している。また八重洲地下街に面する通路はグランルーフフロントとして15店が出店した。
 現在も、東口の交通広場が整備中で、長距離バスのターミナル、タクシー乗降場、一般車の乗降場などが拡充整備され、2014年秋に完成する。東京駅は新幹線と路線バスの巨大ターミナルとなり、大規模な地下商店街と合わせて人々が集い、旅立つ街に生まれ変わろうとしている。

 鉄道系デベロッパーは、規制緩和の下、好立地を活かして、新たなコンセプトの施設を続々と開発するようである。
サイト内検索