電子デバイス産業新聞(旧半導体産業新聞)
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第59回

インテル(株) 執行役員技術本部本部長 土岐英秋氏


データセンター事業が好調
QuarkでIoT市場開拓

2013/12/6

インテル(株) 執行役員技術本部本部長 土岐英秋氏
―― 直近の業績から。
 土岐 2013年7~9月期の売上高は前期比5%増の135億ドルと、比較的好調だった。事業別では、デスクトップおよびモバイルPCなどを含むPCクライアント事業が企業向けに堅調で、前期比3.5%増の84億ドルとなった。データセンター事業はPC、スマートフォン(スマホ)、タブレットなどの普及拡大を背景としたサーバー需要増加で6.2%増の29億ドルとなった。前年同期比では12.2%増ときわめて好調だ。組み込み、タブレット、スマホ、FA、POS、デジタルサイネージなどの製品を取り扱う。インテル・アーキテクチャー事業部門は前期比13.3%増の11億ドルだった。
 10~12月期の売上高は137億ドル±5億ドルを見込む。

―― 製品別の動向は。
 土岐 主力のデスクトップおよびモバイルPC向けの「Core」は、12年から22nmプロセス「Ivy Bridge」の出荷を開始したが、13年からマイクロアーキテクチャー「Haswell」に対応した製品も出荷している。Ivy Bridgeは、従来のHigh-k/Metal Gate、歪みシリコン技術とともに、新たに3次元ゲート構造の「トライゲートトランジスタ」を採用し、高性能化と低消費電力化を同時に実現した。
 データセンターなどサーバー向け中心の「Xeon」でもHaswell採用品を出荷している。当社は15年に150億台のデバイスがインターネットに接続すると予測しているが、それを支えるサーバー市場も堅調に伸びていくとみている。

―― 「Atom」プロセッサーに関しては。
 土岐 当初はネット端末向けがメーンだったが、現在ではSoCとして様々な用途で採用されている。スマホ向けではインドLava Mobile、中国のレノボとZTE、台湾ASUSなどに採用されている。


(聞き手・本紙編集部)
(以下、本紙2013年12月4日号1面)

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