商業施設新聞
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第525回

(株)NBG 代表取締役社長 冨士元明仁氏


「お酒の美術館」を1000店体制へ
商業、駅、空港など様々な立地で

2026/6/9

(株)NBG 代表取締役社長 冨士元明仁氏
 (株)NBG(京都市中京区)は、関西エリアを中心に「お酒の美術館」を100店以上展開している。商業施設だけでなく駅、空港、ホテル、コンビニなど様々な立地へ展開しているのが特徴で、2030年には1000店体制の構築を目指している。現況や今後の展開などを同社代表取締役社長の冨士元明仁氏に聞いた。


―― 貴社の概要から。
全国で118店を展開する「お酒の美術館」(写真はBiVi二条店)
全国で118店を展開する「お酒の美術館」(写真はBiVi二条店)
 冨士元 当社は1988年に家具屋として創業し、2014年から酒専門の買取と販売事業を開始した。それを運営する過程で、来店したお客様の反応やお声を聞くと、このようなラインアップでのBARはなかなかないのではという考えから、17年よりBAR事業のお酒の美術館をスタートした。直営とFCの両方で展開しており、店舗数は118店(3月初旬時点)まで拡大した。今では会社の中で大きな柱となっている。

―― お酒の美術館の特徴は。
 冨士元 店舗づくりでは外観をガラス張りにするなどし、入りやすさを重視している。サービスに関してはチャージを無料とし、BAR初心者でも利用しやすいよう工夫を凝らしている。メニューは全店で常時200~300種類の酒を取り扱うようにし、フードはナッツなどの乾き物に特化し、ロスを増やさないようにすることで効率化を図っている。客単価としては2000~2500円で推移している。

―― 出店立地も様々ですね。
 冨士元 お酒の美術館は「あらゆる生活シーンにBAR文化を」をコンセプトに1000店体制の構築を目指して始めた事業なので、商業施設、駅や空港、ホテル、コンビニまで様々な立地へ展開している。コンビニ併設では、夜にバー目的に来店する人がいて、コンビニの売り上げが以前より15%伸びたという事例もある。
 さらに25年には、京都の企業とのコラボ店も展開しており、25年11月には京都祇園の漬物店「京つけもの もり」とコラボレーションした「お酒の美術館 京つけもの もり 祇園店」をオープンした。コラボについては今後もご縁があればチャレンジしたい。

―― 25年6月にオープンした大垣書店とのコラボ店も好評です。
 冨士元 酒を飲みながら本を読みたいというニーズはあるかと思い出店を決めたが、好評だ。読書が好きな40~60代の夫婦をメーンに集客できている。さらに大垣書店とのコラボ店では、他の店舗では取り込めていないファミリー層を集客できているのも特徴だ。子供の買い物中に夫婦のどちらかが酒を嗜むような利用もある。バーは様々な業態と相乗効果のあるビジネスなのだと改めて実感した。

―― 新規出店に際して意識している基準はありますか。
 冨士元 新店は店舗家賃が30万円以下を想定している。基準としては店舗面積が8坪以下、席数は12~15席としているが、店舗の大きさによっては立ち飲みの形態もとっている。そのため、店舗の広さは気にする必要がない。設備もフードは乾き物だけなので調理場を気にする必要がなく、インフォメーションセンターやキャッシュコーナー、チャンスセンターの跡地でも出店できる。そのため、家賃が大きな負担にならないように、店舗家賃は30万円以下としている。

―― 今後の展開について。
 冨士元 お酒の美術館は現在契約済みで出店待ちの加盟店が70社以上となっており、物件が決まり次第、順次新規出店していく。加えて繁盛店のオーナーが2号店、3号店を複数展開してくれるので、店舗数を増やすことができる。26年8月期末には150店まで拡大する見込みで、30年に1000店体制の構築を目指す。出店エリアは東京都を中心に名古屋や神戸、広島などで拡大を図る。地方についてはFCで要望があれば展開していく。立地は、認知度向上を図るために路面店の新規出店にもチャレンジしたい。


(聞き手・北田啓貴記者)
商業施設新聞2640号(2026年3月31日)(8面)
経営者の目線 外食インタビュー

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