商業施設新聞
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No.806

話題のゾゾグラスを試してみた


新井谷千恵子

2021/5/18

 「パーソナルカラー」というのをご存じだろうか。ざっくりいうと、その人に似合う色だ。ネットでかじった程度の知識であるが、「イエローベース」「ブルーベース」といったベースカラーに加えて、さらにそこから「スプリング」「サマー」「オータム」「ウィンター」という風に分けられており、プロに診断してもらうと、もっと詳細に分かるらしく、最近では「イエローベース向けのコスメ」などといった販促文も見かけるほど浸透している。

ちなみに予約から到着まで約2カ月かかった
ちなみに予約から到着まで約2カ月かかった
 さて、このパーソナルカラーは、本来ならプロの診断が一番確実であるが、今回筆者は話題になった「ゾゾグラス」を使ってパーソナルカラーを調べてみることにした。

 筆者はその昔、メイク関係の仕事をしていた知人から「あなたは青色の服を着たほうが肌に透明感が出る」と言われて以来、洋服は寒色系を主に選ぶようにしていた。逆にベージュやピンク系のものは「なんとなく顔が土気色に見える…?」と感じるためあまり購入しない。さて、この感覚は合っているのだろうか。早速ゾゾグラスで測定してみることにした。

 測定方法は簡単で、ゾゾタウンのアプリを起動し、その後は指示に従ってゾゾグラスを掛けながら上を向いたりするだけだ。本当にこれだけで計測できるのだろうか……? どうやら最新技術によって、ヘモグロビンとメラニンを測定することで、肌色診断ができるという代物らしいが……。

 気になる診断結果は、「とても明るいトーンのウォームカラー」で「ブルーベース夏」というものになった。アプリによると、ブルーベース夏は「青みのある明るくソフトな色がおすすめ」とあり、確かに合っているような気がする。しかしネットで調べてみると、ゾゾグラスを使用して診断した人の多くが「ブルーベース夏」と診断されているようで、パーソナルカラーの診断よりは、純粋に肌色だけの診断に使用する方がよいかもしれないと感じた。

 この結果をもとに、ゾゾコスメから自分の肌色に合ったファンデーションを選べるため、コスメのEC販売における鬼門であった「どの色が本当に合うか分からない」といったことが多少は解決されるだろう。近い将来には、さらに技術が進歩して、完璧な診断ができるツールが生み出されるかもしれない。そうなると、ファンデーションだけでなく、アイシャドウやリップ、チークなどといったほかのコスメもECで買いやすくなる。早くそうなると良いなぁと思いながら、今日も筆者はメイクをするのであった。
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