IHGホテルズ＆リゾーツでは、同社で働く女性を対象にライズプログラムを実施している。これは、ゼネラル・マネージャーやそのほかの上級職に就く女性の数を増やすことを目的としたプログラムで、参加者に自信を持たせ、ネットワークを広げ、個人的・職業的成長のための様々な機会を提供しサポートしている。

　日本でも、「IHGウーマンズエンパワーメント イニシアティブ」と題したイベントを2022年12月にANAクラウンプラザホテル神戸で2日間にわたって実施し、日本の各ホテルで活躍する女性スタッフが参加した。講師を招いたワークショップやグループディスカッション、アクションプランの作成、懇親会や交流会などを通じて、女性スタッフの自信と働く環境をより良いものにし、ここで得た体験や学んだことを各ホテルに持ち帰って実践していくという。

　IHGホテルズ＆リゾーツは、日本を重要な展開拠点に位置づけており、このような人材プログラムの機会も強化していくという。IHGのシニアバイスプレジデント、マネージングディレクター－日本、オーストラレーシア＆パシフィックのリアン・ハーウッド氏の挨拶では、「ここでのつながりを大切にしてほしい。世界にはこのようなプログラムを通じて活躍している女性が多くいる。我々は皆様の選択やアクションを達成できるようにサポートしていくので、自らの手で将来を明るいものにして欲しい」と参加した女性たちにエールを送った。

　上記のように女性社員が交流し、同じ境遇の人とつながりを持つだけでも、新しい考えが生まれたり、心をリフレッシュでき、働く自信につながるという。また、このような人材に特化したプロジェクトは人手不足と言われる昨今の各業界において重要だ。さらに女性の役職比率という面では育児や転勤問題など、今後もさらなる企業側のサポートが必要だろう。世界中で「国際女性デー」という取り組みがあるが、日本では近年ようやく広がりをみせつつあり、認知度はまだ低い印象だ。

　ちなみに弊社でも女性の採用が増えた。まだまだ男性が多い職場環境ではあるが、どことなく職場の雰囲気も明るくなったと思う。働く環境だけでなく、今後も女性が自分らしく生きる社会的な居場所づくりは必要だ。