渋谷 新拠点が続々誕生へ、31年度に駅ウエ商業が完成
街中の再開発も活況
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この春、東急などは渋谷の駅街区で「渋谷スクランブルスクエア第Ⅱ期(中央棟・西棟)」、街中で「Shibuya Upper West Project」を着工した。渋谷スクランブルスクエアの商業規模はⅠ期(東棟)から大幅に拡大し、街中にも新たな商業拠点ができることになる。東急百貨店2店が閉店し、商業機能が弱まっていた渋谷だが、その力を取り戻し、街中でも各社が再開発を進め、ハイクラスホテルの増加など都市機能の向上も進んでいく。一方で、再開発には遅れもみられており、不透明な部分もある。渋谷の最新動向を追った。
■渋谷スクランブルスクエアは営業面積6万m²超に
東急などは渋谷スクランブルスクエア第Ⅱ期(中央棟・西棟)を着工した。完成は2031年度を予定しており、延べ床面積は約9万5000m²におよぶ。既存の東棟を含めて総延べ約27万6000m²、営業面積は約6万4000m²を計画し、駅ウエに大規模商業空間が誕生する。
商業施設において注目したいのは、完成済みの東棟と合わせて1フロアあたりの売り場面積が最大約6000m²におよぶこと。単に店舗が集積するだけでなく、大型区画も擁することになる。リーシングはこれからになるとみられるが、様々な活用が可能だ。果たしてどのような店を設けるか。
渋谷スクランブルスクエアの全体開業は、新宿などとの都市間競争においても大きな意味を持つ。渋谷スクランブルスクエアは東急百貨店東横店の再開発を含み、同店は20年3月に閉店した(営業面積約1万9000m²、20年3月末営業終了した西館・南館の合計)。そのため駅街区の商業規模は小さくなっており、さらに東急百貨店本店(営業面積3万5637m²)も再開発に向けて営業を終了したため、東急の渋谷開発担当は「渋谷にブランド数が足りていない」状況だと話す。現在は新宿に商業規模で水をあけられているが、渋谷スクランブルスクエアの中央棟、西棟が開業することで、商業規模は復活し、大型区画も誕生する。さらに34年度までに中央棟10階などに様々な広場も誕生し、人が集う基盤が整う。一連の再開発で渋谷駅の求心力が再び増していくことになる。
(以下、本紙2025年7月8日号1面)
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