商業施設76施設、アンケート調査
物価高でも推し活など好調、課題に維持費、新たな収入源
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本紙はこのほど、デベロッパーや商業施設運営事業者を対象に「商業施設の運営動向/ポップアップなど アンケート調査」を実施した。有効回答数は76施設。自由回答では「衣料品の購入は後回しにされる」「施設維持費の高騰」などの課題が挙げられた。業種別の売り上げ増減(直近3カ月)として、大ヒット映画に恵まれたことから飲食店への回遊が生まれているなど、コト系店舗の強さが表れている。
■物価高で衣料苦戦、推し活は好調などの声
「最近の顧客に感じる点」を尋ねたところ「食品の値上がりが続いており、衣料品の購入は後回しにされる」など生活必需品を優先し、衣料品系が苦戦する声が散見された。商業施設の中でも物価高の影響は顕著に表れているようで、「各店舗で毎年値上げがあるが、客単価があまり変わっていない」という声もあった。つまり買い上げ点数や商品のグレードが下がっていることが推察される。
そのような状況下でも「物価高ではあるが、推し活を中心とした需要は好調に推移」や「ホビー系はお金をかけている」など希望が見える動きもある。また、アウトレット施設からは「ラグジュアリー店舗のプロパー価格高騰により、一部顧客がアウトレット店へ転換の動きがある」という声も上がり、物価高ならではの商機も生まれている。
各社の回答をみると、「質が良くて、長く使える高価格帯」や「コスパの良い、いわゆる低価格帯」の商品・サービスなどを購入する傾向も強まっているようだ。衝動買いや、ついで買いなどではなく「必要なものを必要なタイミングで購入されるお客様が増えた」との回答もあり、慎重に買い物する人が増えていることが推察される。
(以下、本紙2025年12月9日号1面)
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