半導体産業はDX（デジタルトランスフォーメーション）や地政学的リスクの増大という大きなマクロ環境の変化を受けて、新たな成長フェーズに入っています。コロナ禍で導入が進んだリモートワークやオンライン学習などは選択肢の多様化というかたちで定着し、企業もDX戦略を経営上の重要テーマとして位置づけるようになってきました。また、サプライチェーンに対するリスクも年々増しており、自国内域内で半導体製造の基盤を設けようとする動きが強まっており、これも新たな半導体設備投資を生み出す要因となっています。
　長期的視点に立てば、半導体産業の重要性はより増して、さらなる成長が期待されるところですが、足元では物価高などに伴う消費意欲の減退やロシアによるウクライナ侵攻など、マクロ環境は悪化傾向にあります。半導体産業もこの影響を受けて、在庫調整や稼働調整に踏み出すところが増えてきました。結果、23年の半導体市場はマイナス成長となる可能性が高まってきました。半導体設備投資も22年は年初段階で2割を超えるプラス成長が見込まれていましたが、年後半から主要各社を中心に投資見直しの動きが広がり、10～15％程度の成長にとどまりそうです。
　不透明感が増す半導体市況のなか、本セミナーでは各方面で活躍されるアナリストなどを招き、23年以降の半導体市場について短期・中長期の両面から占っていきます。是非とも今後の事業戦略の策定にご活用ください。