もはや流行りから定着へ移行してきているとも言えそうなドーナツブーム。ドーナツチェーン各社は、コラボ商品や期間限定商品を打ち出すことで付加価値や存在感を高めている。ドーナツチェーンといえば、ミスドやクリスピーだけではなく、じわじわ展開を広げているJACK IN THE DONUTSも外せない。
JACK IN THE DONUTSは、「鳥さく」などの飲食店を展開するビッグクリエイト(株)(東京都港区)が手がけるドーナツ専門店。6月1日時点で国内34店を構え、2040年までに国内100店規模を目指して出店を拡大中だ。価格は100円台から、種類はシンプルなものからユニークで色とりどりなものまで、びっくり箱(=JACK IN THE BOX)のような楽しみが味わえる。その通常メニューに加えて同社では6~7月にかけて、6種の夏の期間限定ドーナツを販売する。6月10日からレモンシリーズ3種を販売しており、7月22日からはバナナシリーズ3種の販売を控えている。そこで筆者は一足早く、東京都江東区に立地するフラッグシップストア「JACK IN THE DONUTS 東京ドリームパーク店」で、これらドーナツをいただいてきた。
左側はレモンシリーズの「爽やかレモングレーズファッション」(税込み264円)、「レモンカスタードホイップ生マラサダ」(同363円)、「レモンレアチーズクロワッサンサンド」(同385円)。右側はバナナシリーズの「バノフィーパイドーナツ」(同385円)、「チョコバナナファッション」(同264円)、「バナナカスタード生マラサダ」(同363円)。奥は、東京ドリームパーク店の立地を活かした同店限定の「推しドーナツ」「推しドリンク」のセット(同850円)だ。
個人的には爽やかレモングレーズファッションが大変好みで、レモンアイシングがかかったオールドファッションにレモンピールが散りばめられ、甘酸っぱくほろ苦い味わいだった。JACK IN THE DONUTSの名物(と勝手に思っている)の生マラサダが両シリーズで用意されているのも嬉しいところだ。また、筆者は不勉強なので、バノフィーパイなるスイーツの存在を初めて知った。バノフィーパイはイギリス発祥のスイーツで、たっぷりのクリームとバナナ、トフィーが主役となったタルトのようなもの。そこから着想を得たバノフィーパイドーナツは、開発にあたってトフィーのコクと、タルトのサクサク食感をドーナツで表現することに苦労したという。通常メニューにもオランダイメージの「オリーボーレン」(同275円)などを揃え、「世界のドーナツ」をテーマにしたドーナツを展開するJACK IN THE DONUTSらしいメニューだ。せっかくの暑い夏、レモンとバナナの期間限定ドーナツを定期的にリピートしていきたい。
JACK IN THE DONUTSの今後の展開で注目なのは、26年夏ごろに海外初進出となるフィリピン1号店の出店が予定されていること。日本発祥のドーナツ店が海外へ飛び出す例としては、アイムドーナツに続いて2件目か。同社は海外においても40年までに100店舗体制を目指すという。つまり、国内外合わせて40年に200店。この先どのような展開が待っているのか。日本発のドーナツチェーンの広がりを応援したい。