商業施設新聞
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第533回

(株)パルコ 浦和店 店長 浜信吾氏


26年度は取扱高350億円目指す
開業20周年で複数施策を準備

2026/8/4

(株)パルコ 浦和店 店長 浜信吾氏
 (株)パルコ(東京都渋谷区)が運営するJR浦和駅前の「浦和PARCO」は、2025年度(26年2月期)に取扱高334億円(前期比105.9%)を記録し、3期連続で過去最高取扱高を更新した。サービスや衣料品、食品などのテナントが好調に推移したほか、イベントの集客も好業績に貢献。26年度(27年2月期)も過去最高取扱高の更新を目指すとともに、27年に迎える開業20周年への準備を進めていく。浦和店店長の浜信吾氏に聞いた。

―― 25年度も過去最高取扱高を更新しました。
 浜 「リニューアル」「地域」「鮮度」という3つにこだわり、これらが上手くいった結果だと受け止めている。21年度から進めてきた段階的なリニューアルが25年度に完了して、浦和PARCOらしさを表現できたことが好業績につながった。当施設はお客様の生活動線上にあり、他のPARCOとは少し性格が異なるのだが、生活動線上にあることを突き詰めすぎるとPARCOらしさという部分が足りなくなる。それを、この間進めてきた段階的なリニューアルにより、例えば古着店やレコードショップを導入したりなど、他のショッピングセンター(SC)ではできないようなことにも取り組み、これがお客様から支持をいただけたのだと思う。
 ほかにも、地域との連携だったり、施設の鮮度を保つためのポップアップショップの充実などが挙げられる。ポップアップショップは1階と4階で展開し、25年度は約170本の企画を実施。お客様に常に新しい提案を行うことで施設の鮮度を保つようにしている。さらに、生活動線上にあるSCという性格上、ワンストップで買い物が済む利便性やMD戦略も支持につながっていると感じている。

―― 26年度がスタートしました。足元の状況は。
 浜 取扱高(売上高)で見ると3~4月の2カ月は平均で前年同月比106.6%、5月1~20日では同111%まで伸びている。5月中旬に地域と組んだイベントを開催したことで賑わうなど、足元の業績は好調だ。客数は取扱高の伸びほどではないものの、堅実に推移している。

―― 好調な業種は。
(株)パルコ 浦和店 店長 浜信吾氏
25年4月にオープンし好調な古着店「Top of the Hill」
 浜 前年度に続き、サービス系やセレクトショップをはじめとするファッション系の業種が好調を維持し、ファッションはメンズ、レディスともに良い状況だ。全方位型のMD戦略を進める中で、トラベル、シネマ、クリニックといったサービス系テナントが業績を牽引してくれているのは強みになっている。一方で、SCのメーンであるファッションもセレクトショップが好調であることが、業績を牽引している要因だと考える。
 レストラン街もタイミングを見てリニューアルを行っており、前年度の業績をクリアしている。特に「叙々苑」「佐渡廻転寿司 弁慶」といった比較的高単価な店舗が業績を引っ張っている。ディナータイムの売り上げをもう少し伸ばしたい考えはあるが、現状でもお客様のニーズには十分対応できていると思う。

―― 浦和駅周辺のポテンシャルについて。
 浜 浦和駅西口で再開発が進んでいて、建設中の500戸超のマンションが完成すれば、それだけで1つのマーケットができるので大きなポテンシャルを秘めている。当施設はマンションとは反対口になるが、西口の商業施設とは異なる強みを持つため、お客様にも来ていただけるはずだ。

―― 26年度のリニューアル計画は。
 浜 すでに新店5店が2、3、7階にオープンしており、年度当初段階でほぼ完了した。今後は地下食品フロアの一部を入れ替えたりなど、小規模なリニューアルを計画している。一部老朽化しているテナントもあり、こうしたテナントとも改装の話を進めている。
 27年に当施設は開業20周年を迎えるため、今年はその20周年に向けた準備期間としたい。複数のイベント開催も検討中で、大きな節目なので、お客様、地域、スタッフなどを巻き込みながらお祝いをする場にしたいと考えている。

―― 26年度の取扱高の目標は。
 浜 25年度の334億円をクリアし、過去最高を更新する350億円を目指したい。足元の好業績を維持できれば達成可能な数字である。

―― 今後の浦和PARCOについて。
 浜 「施設の鮮度を保つ」「お客様の心躍る日常に寄り添う」「地域と連携する」という、浦和PARCOらしさを引き続き大事にしていきたい。MDは充足していると思っているが、完成形ではないので、お客様の声を丁寧に聞きながらさらに充実させていく。
 27年に迎える開業20周年は、次の20年に向けたスタートラインであるとスタッフとも話していて、ならばこのタイミングで今一度お客様の声を確かめたい。これまでの19年間の答え合わせをしながら、次の20年間は浦和PARCOの成長はもちろん、もっとお客様に喜ばれる浦和PARCOとなるために、その確度を高め、次の20年に進んでいく。

(聞き手・副編集長 若山智令)
商業施設新聞2652号(2026年6月30日)(2面)

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