商業施設新聞
新聞情報紙のご案内・ご購読 書籍のご案内・ご購入 セミナー/イベントのご案内 広告のご案内
No.1070

ジャックの海外初進出と新たな柱


サリョールサラ

2026/8/25

 以前から動向をチェックしていたドーナツ専門店「JACK IN THE DONUTS」がついに海外初出店を果たした。「鳥さく」などの飲食店を展開しているビッグクリエイト(株)(東京都港区)は7月24日、JACK IN THE DONUTSの海外1号店をフィリピンにオープンした。出店先は、フィリピン・マカティ市の商業施設「Glorietta」2階。同施設はシネマなどを備える大規模ショッピングモールで、入居している日系企業としては雑貨の「ダイソー」、メガネの「オンデーズ」、天丼の「てんや」などがある。オープン日から連日大行列ができており、さっそく2号店や3号店の打ち合わせにも入っているという。今後の海外展開はタイ、マレーシアといった東南アジアを計画中で、ゆくゆくは欧米への出店も見据えている。世界各国のスイーツから着想を得た「世界のドーナツ」をラインアップの強みとし、日本発のドーナツブランドとして拡大していきたい考えだ。

JACK IN THE DONUTSの今後の展開を語る北浦氏
JACK IN THE DONUTSの今後の展開を語る北浦氏
 さらに、JACK IN THE DONUTSは8月19日、新カテゴリーの商品としてドーナツとベーグルのハイブリッドである「DOGLE(ドーグル)」を打ち出した。ヨーグルトとリンゴを発酵種とした、加水率73%の高加水生地から作られ、ベーグルのような弾力のあるむちっとした食感と、ドーナツならではの楽しさや多彩なアレンジが可能な特徴を持つ。ベーグルは時間が経つと硬くなってしまうことが難点だが、ドーグルの開発にあたっては、翌朝食べる人も楽しめるよう、時間が経ってももっちり食感をキープすることにこだわった。代表取締役の北浦大作氏は、「ドーグルをJACK IN THE DONUTSの新しい柱として展開していければ。しっかりと長年育てていきたい」と語った。まずは期間限定商品としてのスタートであり、第1弾のラインアップは「DOGLE グレーズ」(税込み300円)、「DOGLE メープルクリームチーズ」(同380円)、「DOGLE ブルーベリークリームチーズ」(同400円)、「DOGLE チーズポテト」(同420円)の4種類。筆者もいただいたが、一口目のふんわり感にボリューミーなもっちり食感が続き、1つ食べるだけでも大満足だった。ドーグルの生地はチーズやポテトなどと相性が良く、惣菜系の素材を引き立てることに優れているという。今後もベーカリーらしい惣菜系フレーバーを展開していき、甘いドーナツの枠にとらわれない新しい楽しみ方を広げていく考えだ。

 JACK IN THE DONUTSは今後、2040年までに国内100店、海外100店の計200店を展開することを目指している。国内では8月3日時点で35店を展開しており、26年中に40店体制になる見込み。26年はJACK IN THE DONUTSのブランド15周年にあたり、27年2月から周年イベントを開催していく予定だ。ところで、大手であるミスタードーナツとの関係が気になるところだが、JACK IN THE DONUTS店舗のうち3割程度は徒歩5分ほどの距離にミスタードーナツが立地しているとのこと。しかし、ミスドが近くに位置するかどうかによる店舗売り上げの差は特にないらしい。興味深いポイントである。
サイト内検索