商業施設新聞
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第125回

(株)一家ダイニングプロジェクト 代表取締役社長 武長太郎氏


「博多劇場」など46店を展開
おもてなし力と人材戦略で成長図る

2018/4/17

(株)一家ダイニングプロジェクト 代表取締役社長 武長太郎氏
 (株)一家ダイニングプロジェクト(千葉県市川市本八幡2-5-6、Tel.047-302-5115)は「こだわりもん一家」「屋台屋 博多劇場」といった飲食店や、ブライダル事業を展開しており、2017年12月に東証マザーズに上場するなど急速な成長を遂げている。同社の武長太郎社長に、事業の強みや出店、成長戦略について聞いた。

―― 貴社の概要から。
 武長 当社は1997年12月に創業、居酒屋「くいどころバー一家(現こだわりもん一家)」1号店を開業した。その後「屋台屋 博多劇場」や他業態の開発、ブライダル事業の展開なども進めていき、現在は屋台屋 博多劇場31店、こだわりもん一家13店をはじめ46店を展開している。また創業20周年を迎えた17年12月には、東証マザーズへの上場を果たした。

―― 「屋台屋 博多劇場」業態について。
 武長 現在我々が成長のメーンと位置づけている業態だ。駅前や都心の裏路地などの路面を中心に出店している。強みは1人当たりの客単価2500円という気軽さ、そして何よりも高いおもてなし力だ。
 ここでは食べ物やお酒を提供するという機能だけではなく、お客様により博多劇場を楽しんでいただける独自の会員企画を用意している。例えば、オフィス用品を持ってくるとその分ドリンクをサービスするといったような、話の種を提供するユニークな企画も実施しており、こういった雰囲気が好きなお客様にリピーターとして来ていただけている。

―― ブライダル事業については。
 武長 ブライダル事業は、現在東京タワーの目の前にある「ザ・プレイス・オブ・トウキョウ」を運営している。単館、3会場での事業だが実績はよく、1会場の年間回転率は191回転(17年3月期)にまで達している。口コミサイトでの評判も上々で、現在全社売上高の約43%(17年3月期)を占めているほどだ。
 今後は施設でより良い結婚式を行えるようおもてなし力に磨きをかけていく。これからの成長戦略は、あくまでも飲食事業が主になるだろう。

―― 逆風が強い居酒屋業界ですが、生き残り策は。
 武長 我々は高いおもてなし力と、それを実現するための人材採用・育成戦略を最大の強みとしている。採用は新卒採用を積極的に行っている。ブライダル事業を始めた13年からは毎年の新卒エントリー数が3000人を超えるようになり、計画どおり安定して採用している。また17年12月のIPOも、主な目的は人材採用だ。上場によりコンプライアンスの高さやブランド力をアピールし、優秀な人材の採用拡大につなげていきたい。
 また採用した人材に対しては、社内教育プログラムの「一家ユニバーサルカレッジ」で包括的にしっかりと育成を行っていく。飲食事業部の全店舗の中から最優秀の店舗を決める「一家祭り」をはじめ、様々な賞賛のイベントを通してスタッフのモチベーションやロイヤリティ向上に注力している。
 例えばメニューや店の看板、内装といったものは模倣するのも簡単だ。しかしこうした人材採用・育成戦略はそう簡単に真似できるものではない。我々はこれを強みにして、さらなる成長を図っていく。

―― 今後の出店戦略は。
 武長 こだわりもん一家、博多劇場ともに出店していく予定だが、メーンとなるのは屋台屋 博多劇場だ。出店エリアは1都3県の首都圏で、18年3月期に10店、19年3月期に11店、20年3月期に12店の出店を計画中だ。20年3月期には、博多劇場で56店、全社で77店を揃える見込みだ。博多劇場では50店目くらいまでは路面で出店していくが、それ以降は別の形態での出店も考えている。将来的には、博多劇場を全国で500店程度展開していきたい。

―― 最後に抱負を。
 武長 20周年を迎え上場したのは成人式を迎えたようなもので、ようやく大人の仲間入りができたと思っている。これで当社は、たくさんの夢に向かうスタートラインに立ったという気持ちで頑張っていきたい。

(聞き手・副編集長 永松茂和/山田高裕記者)
※商業施設新聞2236号(2018年3月20日)(8面)
 経営者の目線 外食インタビュー

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