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第1回

スリーボンド、相模原市に新研究所が完成、6月の稼働を目指し設備導入


2012/7/2

新研究所外観
新研究所外観
 (株)スリーボンド(東京都八王子市狭間町1456、Tel.042-661-1333)は、相模原市で建設を進めていた研究所が完成し、竣工式を実施した。今後、設備などを導入し、6月の稼働を予定している。
  この新研究所は、各地に分散していた研究開発リソースの集約化とさらなるグローバル化への対応を目的に建設した。これまで、本社研究開発本部(東京都八王子市)、岡山開発課(岡山県瀬戸内市)、省力機器部(埼玉県入間市)の各地に分散していた研究開発機能を集約させて、より迅速な顧客ニーズへの対応を目指す。
  新研究所は、相模原市緑区大山町1-1の2万6069m²の敷地に、建築面積3646m²、RC造り3階建て延べ床面積8799m²で建設されている。設計・施工は鹿島建設が担当。総工費は43億円となっている。
  新研究所では、研究実験スペースと事務スペースを完全に分離し、それぞれのスタッフが集中力を向上できる環境を整えている。また、研究実験エリアと事務エリアの中間にコミュニケーションスペースを設置。発想の広がりと視野向上にも配慮している。
 
屋上に設置された太陽光発電パネル
屋上に設置された太陽光発電パネル
 事務棟の屋上には30kWhの発電量のソーラーパネルを設置。発電された電力は照明に使用している。
  八王子の研究所は、輸送機械、電機など業種別に部屋を使用していたが、多くの素材を使うため、干渉しやすいという問題があった。そのため、新研究所は素材別で部屋を分けている。


 実験研究エリアの2階には環境試験室を設置。温度をマイナス40℃からプラス80℃、湿度を0から98%まで変化できるブースを設置し、環境の変化で接着が保てるかを試験する。
  1階にはアルミのクリーンブースを設置し、ファインケミカルの研究をする。また、温度95℃、湿度95%まで上げられる装置や耐光性設備などを導入。加振機も導入する予定で、周辺に振動を伝えないために、床を切り抜いて周囲に免震ゴムを入れている。
  今後、設備を導入し6月の稼働を予定しており、研究開発スタッフと事務スタッフ合わせて約110人が勤務する予定である。
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