商業施設新聞
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No.786

新たなテーマパークが横浜に現る?


新井谷千恵子

2020/12/15

 だんだんと秋めいてきた9月中頃、筆者が待ち望んでいたある発表があった。それは、東京ディズニーランドの新エリアオープンの知らせだ。東京ディズニーランドは2017年から大規模開発を行っており、今年の春ごろには『美女と野獣』をテーマにしたエリアや「ベイマックスのハッピーライド」といった新しいアトラクションが開業予定であった。しかしながら新型コロナウイルス感染拡大により延期が余儀なくされており、今か今かと多くの人が待ち続けていたのだった。

 同じく東京ディズニーシーでも大規模拡張プロジェクトが進んでおり、19年5月には新テーマポートの名称が「ファンタジースプリングス」に決定したことが発表されている。ファンタジースプリングスは23年度内の開業を予定しており、ディズニー映画の『アナと雪の女王』『塔の上のラプンツェル』『ピーター・パン』を題材とした3つのエリアを有し、既存施設への追加投資としては過去最高となる2500億円が投じられるなど、かなりの規模となるもようだ。またファンタジースプリングには、東京ディズニーリゾート内で最上級の宿泊体験を提供するラグジュアリータイプの新しいディズニーホテルの開業を予定している。東京ディズニーシー内にはすでにパーク併設型のホテル「東京ディズニーシー・ホテルミラコスタ」があるため、将来的には東京ディズニーシー内には併設型ホテルが2つあることになり、今から宿泊するのが楽しみでならない。

 さらに21年度には、東京ディズニーリゾート内にディズニー/ピクサー映画『トイ・ストーリー』シリーズをテーマとするディズニーホテルの開業も予定している。こちらはすべての客室をスタンダードタイプに統一するということで、手ごろな価格で泊まりやすいディズニーホテルとなるだろう。東京ディズニーリゾート内のディズニーホテルは「東京ディズニーランドホテル」「ディズニーアンバサダーホテル」「東京ディズニーシー・ホテルミラコスタ」の3つがあり、そのほか東京ディズニーリゾート外では「東京ディズニーセレブレーションホテル」がある。東京ディズニーセレブレーションホテルが一番手ごろな価格ではあるが、いかんせん両パークから少し遠いのがデメリットだった。新しくトイ・ストーリーシリーズをテーマとするディズニーホテルができることで、手ごろな価格で東京ディズニーリゾート内のディズニーホテルに泊まることが可能になる。こちらもかなり楽しみである。

現在の上瀬谷通信基地跡地。ここからどのように変化していくのか要チェックだ
現在の上瀬谷通信基地跡地。ここから
どのように変化していくのか要チェックだ
 さて、ここまで東京ディズニーリゾートについて語ってしまったが、実は全く別件で筆者が今注目していることがある。それは横浜市内で進行中の「旧上瀬谷通信基地跡地」の再開発事業だ。横浜市は同跡地を農業振興、公園・防災、観光・賑わい、物流の4ゾーンを整備する方針で、観光・賑わいゾーンに約127万m²をも充てる方針。この観光・賑わいゾーンにはテーマパークを核とした複合集客施設を立地し、国内外から人を呼び込む観光と賑わいの振興を図るとしている。テーマパークの来訪者数は1500万人程度を想定しており、かなりの規模となるもようだ。

 この“セヤニーランド”構想が実現するとなると、経済波及効果はかなりのものとなるだろう。しかし、大規模再開発による環状4号線などでの交通渋滞の発生や周辺環境の悪化などが懸念されており、周辺住民からも賛否両論の意見が出ている。また、前述の東京ディズニーリゾートとも商圏がまる被りということもあり、内容についてはかなり精査していかないといけないだろう。上瀬谷が持つ豊かな自然と、多くの人引き付けるテーマパーク……これらが両立する全く新しい形のテーマパークが今後生み出されていくことに期待だ。
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