車載デバイス 2027
電動化比率がさらにアップ NOAへADAS進化 キーデバイスの全貌
◇ 政策影響でBEVの成長が鈍化
◇ 中国OEMの世界展開が強まる
◇ 次世代ADASは都市部NOAを視野
◇ 自動運転のキーテクノロジーを探る
体裁・頁数:体裁・頁数:B5判、312頁
発刊日:2026年10月26日
ISBN:978-4-88353-411-1 C3055 \17000E
定価 18,700円(税込)
■発刊趣旨とご購入のご案内
2025年の自動車市場は、主要国で軒並みプラス成長を堅持しました。最大市場の中国ではNEVが牽引役となり前年比7%増、2位の米国では追加関税やEV税額控除の撤廃などで市況の不透明感が増したものの同2%増と成長しています。また、世界第3位の市場規模を持つインドも、SUV人気などを受けて同6%増と堅調な成長を遂げています。
25年のプラグイン車(PHEV+BEV)の販売台数は、前年比20%増の2071万台と2桁成長を果たしました。販売ランキングはBYDがトップとなり、2位がテスラという順位は変わりません。22年から4年連続で首位の座を堅持しているBYDは、25年末にNEVの累計生産台数が1500万台を超えました。25年の新車販売台数のうちBEVが226万台となり、ついにテスラを抜き名実ともにEVのリーディングサプライヤーとなりました。
一方で、世界の自動車総販売台数が頭打ちになる中、クルマ1台あたりの半導体搭載金額はADASとEVの進化によって増加。ADASの高度化に伴い、車両1台あたりのセンサー搭載数も増加していきます。特にカメラの搭載数は飛躍的に伸びており、テスラ(レベル2+)では8個、BYDの車両では12個搭載される例もあります。センサー技術の選択はOEM各社で考え方が異なり、組み合わせに違いがみられますが、カメラは物体認識の基本となります。昨今、ToF(Time of Flight)技術の進化により距離測定の精度も向上しており、今後も中心的な役割を担っていきます。
ミリ波レーダーは、悪天候時でも物体を検知できるため、カメラの弱点を補完します。このためカメラとの組み合わせが主流となっています。LiDARについては高コストがネックとなり、採用は限定的です。なお、車載SoC開発では、中国企業が5nm/7nmプロセスを用いた高性能な車載SoCを自社開発しており、技術力が大幅に向上してきています。また、ハードだけでなく、SDKなどのソフトウエアの開発環境のサポートも充実してきました。さらに、一部のOEMではすでに独自のSoCやOSを開発し量産に入っています。国内ではSUBARUがAMDのチップを一部改良する例はあるものの、日本のOEMでスクラッチからSoCを開発、量産しているメーカーは現状存在しません。中国企業の開発のスピード感は日系OEMを圧倒的に上回っています。
本書『車載デバイス2027』は、国内外の主要自動車メーカー/自動車部品メーカーの最新動向をまとめるとともに、車載マイコンや車載カメラ(イメージセンサー)、ミリ波レーダー、LiDARなどのセンシングデバイスから、車載LiBや全固体電池、さらには自動車向け太陽電池の開発動向まで幅広く網羅しており、自動車業界の全体像を1冊で俯瞰できる構成・内容となっています。
関連各社の取材・執筆・編集には、弊社が発行する『電子デバイス産業新聞』編集部があたりました。読者諸賢のご批判、ご助言、ご叱正をお願い申し上げます。
■内容構成
- 巻頭企画① タッグで挑む次世代技術の開発競争
- 自動車メーカー×電子デバイスメーカーは対等なタッグ関係へ
- 巻頭企画② 中国勢の存在感増すプラグイン車市場
- 販売ランキングはBYDが4年連続首位
- 第1章 自動車メーカーにおける電動化・自動運転技術開発
- 1-1:クルマの最新市場・技術動向
- 中国OEMが自動運転でも業界をリード
- トヨタら12社で車載SoCの技術研究組合を設立
- 日系OEMの販売動向
- トヨタ自動車/スズキ/ホンダ/日産自動車/マツダ/三菱自動車/SUBARU
- 1-2:日系メーカー
- 国際競争へ官民一体で挑みSDVでシェア3割目指す
- トヨタ自動車/日産自動車/本田技研工業/ソニー・ホンダモビリティ/マツダ/スズキ/三菱自動車工業/SUBARU
- 1-3:欧州系メーカー
- 26年上期の欧州新車販売台数は堅調に推移
- フォルクスワーゲン/アウディ/メルセデス・ベンツ・グループ/ポルシェ/BMW/ボルボ/ステランティス
- 1-4:米国系メーカー
- 第2次トランプ政権発足で米系OEMが戦略を軌道修正
- ゼネラルモーターズ/フォード・モーター/テスラ
- 1-5:中国系メーカー
- 中国の新エネ車販売は1900万台へ! 新型車の投入と輸出拡大で販売増加を継続
- BYD/蔚来汽車/奇瑞新能源汽車技術/浙江吉利控股集団/江鈴集団新能源汽車/江淮汽車/上海汽車/長安汽車/北京新能源汽車/理想汽車/小米汽車/零?汽車/鴻蒙智行(HIMA)
- 1-6:韓国系メーカー
- 現代自動車グループ
- 第2章 車載部品メーカーにおける電動化・自動運転技術開発
- 2-1:技術動向 電動車におけるモーターの進化
- eAxleは多様な角度で進化
- 車載モーター/eAxleに向けた関連各社の最新動向
- ニデック/BluE Nexus/アイシン/デンソー/ジヤトコ/ミツバ/Astemo/ボッシュ/シェフラー/ZF/ボルグワーナー
- 2-2:日系メーカー
- 中国台頭や欧米・日系EVの計画変更が逆風
- デンソー/BluE Nexus/アイシン/愛知製鋼/ジェイテクト/マレリ(旧カルソニックカンセイ)/ジヤトコ/アルプスアルパイン/パナソニック オートモーティブシステムズ/三菱電機/ニデック/Astemo/住友電工/ティアフォー
- 2-3:海外メーカー
- 電動化の進展で需要の牽引役が変化
- ロバート・ボッシュ/コンチネンタル/AUMOVIO/ZFグループ/マグナインターナショナル/ヴァレオ/ボルグワーナー/モービルアイ
- 第3章 車載半導体
- 3-1:車載マイコン
- 26年1~3月期の在庫日数は対照的に
- 車載半導体市場は30年に1110億ドル規模へ
- 車載ECU市場は32年に96.5億ドル規模に成長
- NXP Semiconductors/ルネサス エレクトロニクス/インフィニオン テクノロジーズ/STマイクロエレクトロニクス
- 3-2:コンピューティング・AI関連
- 完全自動運転を支えるキーテクノロジー
- BYD/日産自動車/ロバート・ボッシュ/デンソー/クアルコム/エヌビディア/NXP Semiconductors/ルネサス エレクトロニクス/モービルアイ
- 3-3:パワーデバイス
- 大電流・高電圧・高効率のキーデバイス
- 車載用パワー半導体主要各社の最新動向
- STマイクロエレクトロニクス/ロバート・ボッシュ/インフィニオン テクノロジーズ/オンセミ/三菱電機/富士電機/ローム/デンソー/サンケン電気
- 第4章 車載センサー
- 4-1:技術動向 車室内外で進化するセンシング技術
- 世界AD/ADAS新車搭載台数は35年9356万台へ
- モービルアイ/ヴァレオ/三菱電機モビリティ/トビー
- 4-2:車載カメラ/CMOSイメージセンサーセンシングカメラは堅調に推移オンセミ/オムニビジョンテクノロジーズ/ソニー/サムスン電子/STマイクロエレクトロニクス
- 4-3:ミリ波レーダー
- 自動運転のキーデバイスとして用途拡大
- 30年のADAS用レーダー市場は1兆円超え
- ティア1におけるミリ波レーダー関連動向
- ロバート・ボッシュ/デンソー/アルプスアルパイン/マグナ・インターナショナル/ZFフリードリヒスハーフェン/モービルアイ/SMK
- デバイスメーカーにおけるCMOSセンサーチップ開発
- NXP Semiconductors/インフィニオン テクノロジーズ/アナログ・デバイセズ/テキサス・インスツルメンツ
- 駐車支援のカギとなる超音波センサー
- ヴァレオ/村田製作所/三菱電機/ルネサス エレクトロニクス
- 4-4:LiDAR
- 中国が車載用LiDARで世界に先行
- ヘサイ/ロボセンス/オースター/イノヴィズ・テクノロジーズ/ヴァレオ/ルミナー・テクノロジーズ
- 第5章 車載電子部品
- 5-1:車載コンデンサー
- 中長期拡大見据え地固め
- 車載コンデンサー主要メーカー各社動向
- 村田製作所/TDK/太陽誘電/ニチコン/京セラ/パナソニック インダストリー/指月電機製作所/日本ケミコン/サムスン電機(SEMCO)/ヤゲオ/トーキン
- 5-2:車載コネクター
- 電動車・統合ECUへ車載コネクター新需要
- 車載向けコネクター国内主要メーカー各社動向
- 日本航空電子工業/ヒロセ電機/イリソ電子工業/SMK/ケル/TE Connectivity
- 5-3:車載用プリント配線板
- ハイブリッド車好調で成長期待
- NOK/日本シイエムケイ/メイコー/TTMテクノロジーズ
- 第6章 車載ディスプレー
- 6-1:車載ディスプレー市場動向
- 車載ディスプレーの市場動向
- 6-2:車載ディスプレーメーカー動向
- 車載ディスプレーメーカーの動向
- シャープ/ジャパンディスプレイ/BOE/天馬微電子/LGディスプレイ/サムスンディスプレイ
- 第7章 車載バッテリー
- 7-1:リチウムイオン電池
- 車載用LiBが蓄電池市場を牽引
- 中国メーカー上位3社でシェア6割
- CATL/パナソニック エナジー
- LiBセル、4大部材がカギ
- CATL
- 負極活物質、シリコン系が拡大
- 電解液、難燃性が重要課題
- セパレーター、乾式と湿式に大別
- バインダー、電極内の接着剤
- 部材は中国圧倒も車載は日本優勢
- 欧米中心にギガファクトリーが計画
- ブリティッシュボルトとノースボルトが破産
- インドネシア、CATLやLGESが投資
- 蓄電池強国復権目指す日本
- 減速エネルギー回生システムに搭載
- 7-2:全固体電池・その他有力蓄電技術
- 車載用は全固体電池とSIB
- LiBの延長線技術、全固体電池
- 全固体電池、高安全性と高性能を両立
- 全固体電池の一種、半固体電池
- 全固体電池、車載向けは27年ごろ商用化
- ファクトリアル・エナジー/クアンタムスケープ/日産自動車/トヨタ自動車/出光興産/ポスコホールディングス/日本ガイシ
- SIB、低コストと急速充電が長所
- 中国勢が圧倒的に多いSIB
- CATL
- 第8章 車載太陽電池
- 8-1:太陽電池の技術動向
- 結晶Si太陽電池
- 化合物太陽電池
- 有機系太陽電池
- ペロブスカイト太陽電池
- 8-2:PVメーカーの取り組み
- アイシン/エネコートテクノロジーズ/カネカ/シャープ/東芝/PXP/AIKO/Apollo Power/Maxeon Solar Technologies/Sunman Energy/Valoe
- 8-3:自動車メーカーの取り組み
- EVジェネシス/トヨタ自動車/帝人/日産自動車/Aptera Motors/Lightyear/Mercedes-Benz/Sono Motors/Squad Mobility